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「雑感戯言」
「雑感戯言」
世の有様を見るにつけ何故か寒々とした心持を禁じ得ないのは歳を経たせいかとも想えど古今より綿々と続きしわれわれ人間存在の生存本能のなせる業であるかと考えても是埒もなく又是非も無しと想い想わぬ想いありされどこの世ののどかで暗澹たる光景をただ観るというも腑抜けたるものと想う心ありてこれ振り子のよふにただゆれてるとはこれまた情けなとも無の有無無才と思ひもただ四季の推移に似たる戯言なりと繰りごとざれごとなれば堂々巡りにしていかんともしがたきおもひにひびおひていくのみかとおもふけふこのごろなるやこれいかにせぬいかぬせぬとおもひつよくよわくかすかなるかのうせいにかけるゆめあるもこれまたわれにくのみなればめつめつせるときまでこのおもひきえさることあらじ
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