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想像力バフは解除されたけど、他のデバフも解除になってるから大丈夫です

 昨晩、親友と通話をした。なんでもない雑談もしたが、本題はインタビューだった。最近、親友はどんな物語が好きなのか? どんな人間関係にきゅんとして、どんなストーリーに感動するのか?
 どうしてそんなことを質問したのかというと、数年間休止していた、「誕生日プレゼント小説」を今年は復活させようともくろんでいるからだ。

 誕生日プレゼント小説とはなにか? その名の通り、誕生日を祝うために書き下ろされる、そのひとのためだけの小説である。
 特別に仲のいい相手にしか書かないのだが(労力がものすごいので当然だ)、この親友にはもう3本の誕生日プレゼント小説を捧げている。今年の小説が完成すれば、4本目だ。

 インタビューで、「ことばを交わしているのに、そのせいですれ違うふたり」っておいしいよね、という話が出たので、そういう方針で進めることにした。
 ……それにしても、大切な親友の誕生日を祝うためとはいえ、作業量がえげつないな? 以前の私はどうやって書いていたんだっけ……?


創作盛り上がりイヤー、2021年。

 私がここ最近で一番活動的だったのは、2021年だ。この年の活動量は、ちょっと簡単には再現できない。

小説をたくさん書いた、2021年。

 この年は、
2019年から連載していた異世界ファンタジー小説「魔力過多と道具屋」週1で2000文字程度ずつ更新しつつ、
3月から5月にかけて恋愛小説「大樹のこころを聴かせて」約7万文字を集中的に執筆・投稿し、
9月から10月にかけて恋愛小説「出戻り姫は愛を語らない」約5万文字を集中的に執筆・投稿した。

 ……宣伝ではない。宣伝ではない、はず。

 さらにそこに加えて、親友の誕生日プレゼント小説を9月にかけて1万文字書いている。……意外とそんなもんか、と思われるかもしれないが、私にしてはかなり多いほうだ。どうしてそんなに書けたんだ?

想像力にバフがかかっていた、2021年。

 この時期は交際相手と中距離恋愛をしていて、3週間スパンくらいで、相手の家と自分の家を行き来していた。移動もわりと丸一日つぶれる感じで、拠点が落ち着かない状態だったわけだ。

 ……そんな環境で、よくたくさん活動ができたな?

 冷静に当時を振り返ってみて、どうしてこんなに創作活動ができたのか、理由がふたつ思い当たった。

 ひとつは、他にやることがなかったから
 当時、かなりの田舎に住んでいて、都会で行われているオタク的なイベントには、とんと縁がなかった。そうなると自然とオタ活の規模も小さくなって、創作活動に割く時間が増える。
 しかも、そのときの私はメンタルの不調で療養中で、用事といえば通院か彼氏とのデートしかなかった。暇だったのだ。

 もうひとつの理由は、想像力が強かったから
 心の不調があると、想像力が増すという噂がある。どちらかというと、心に不調があって創作活動をしている人が、薬を飲んだり回復したりするとそれまでのような創作ができなくなるという都市伝説がある、というほうが正確だ。
 2021年、私は心に不調を抱えていた。そして2024年は、回復傾向にある。

 都市伝説、当てはまったのでは……???

心回復イヤー、2024年。

 2022年後半に転院して、2023年頃に薬の処方が変わってから、私のメンタルは右肩上がりで回復傾向にある。こんなに元気なのはいつ以来だろう? というくらいだ。

バフ解除とデバフ解除の、2024年。

 先に述べた都市伝説をゲーム風に解釈すると、こうだ。

「心にデバフが与えられると、連動して想像力に一時バフがかかる」
※バフ=値が上昇し、有利な効果を得る状態
※デバフ=値が下降し、不利な効果を得る状態

 そして、今、心のデバフが解除されつつある。連動して、想像力の一時バフも解けかかっているのだ。

 一見、想像力の上昇が解けるのは、不利に思える。だが、それ以上に、心の不調によって下降していたもろもろの調子が復活しているのだから、全体を通して見れば、いいほうに進んでいるのだ。
 たとえば、集中力はかなりよくなった。以前は一度集中が解けると、取り戻すのに時間がかかったが、最近は間に短時間の休憩をはさめば、朝から夕方まで集中を続けることもできる。
 ほかにも、気力が向上している。以前なら外出した次の日は家でぐったりしていたが、最近は毎日のように外出しても、夜しっかり眠れば翌日に引きずることはない。

あたらしい創作のしかたを探る、2024年。

 想像力のあらぶるままに筆をとっていた、2021年と同じような創作活動は、もうできない。
 想像力のバフが解けてしまったからだ。

 しかし、以前なら集中が続かなくてなにもできなかった時間帯も、今なら活用する事ができる。以前なら疲れることを計算に入れて活動しないといけなかったが、夜しっかり眠りさえすれば、「疲労回復デー」は作らなくていい。
 集中力や気力のデバフも解けているからだ。

 回復した集中力や気力を、就労移行にも振り分けて使っているから、今はまだ創作活動の時間がうまく作れずにいる。でも、これから、生活が決まったリズムを刻むのに慣れてくれば、探そうという気力さえあれば、創作活動の時間は見つかるはずだ。

 これまでのようには、創作活動ができない。でも、あたらしい創作活動のやり方を探って、作っていくことはできる。今は移行期間なのだ。
 あたらしいやり方が決まれば、きっと、またたくさん小説が書けるはずだ。

朝のファミレスで、今日。

 今日は就労移行支援の予定を入れていないので、朝の時間をゆっくりとって、近所のファミレスに来た。モーニングを優雅に食べて、そのまま、持ってきたノートPCで自作乙女ゲームのシナリオを書いて、ブログもここで書いている。

 調子が悪かった頃は、昼過ぎまで寝るのがデフォルトだった。最近になってやっと、午前中に起きられるようになったのだ。
 朝の文筆活動がこんなに楽しいことを知れたのも、心のデバフが解除されたおかげ。
 そう考えれば、多少想像力が以前より物足りなくたって、かまわないと思うのだ。

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