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1-2:PRとは「仲人さん」の仕事に近い?(PR解体新書)


「PRとはパブリックリレーションズである」という言葉について、もう少しだけ深掘りさせてください。

前項で、PRは「世の中の人々との関係作り」にコミットする仕事であると説明しました。

「関係を作る仕事であることは分かった。それでは具体的に何をしたら良いのかか教えて欲しい」と思う方も多いのではないでしょうか。分かります。

が、その質問に答えることが難しいのが、PRという仕事を分かりづらいものにしているんだと思います。

なぜ具体的に何をするか答えるのが難しいかというと、PRで行う「関係づくり」というのは、「誰か」と「誰か」の関係を作る訳で、どこまで行ってもそれぞれ違う個別の解しかないからなのです。

少し例を出して説明します。PRという仕事は、「仲人さん」に近いんじゃないかと思っています。

たとえが古ければ、「恋のキューピット」でも大丈夫です。もっと古いですね(笑)。すみません。とにかく、ああいった誰かと誰かの仲を取り持つ立場の人のことを思い浮かべてみてください。

そのような方々の役割って、仲を取り持つ二人のことを深く理解した上で、最適なコミュケーションを提案することではないでしょうか。

例えば、口下手だけど深い愛情を持っている方の仲を取り持つとしたら、最初はあまり喋らなくてもデートが成立する映画鑑賞デートに行くことを提案してみたり。

全然違うバックグラウンドの二人の仲を取り持つことになったら、すごく細かくその二人の意外な共通点を見つけてあげて、その話が出るように誘導をしたり。そのようにしてそれぞれの間に立って、個別解のコミュニケーションを作っていくことが大切だと思います。

PRという仕事も同じで、担当するサービスと届けたい人々がどうやったら良い関係を築けるか。そのことを一生懸命考え抜いて具体的なアクションを決めていく。考えれば考えるほど、個別解になっていくはずです。

だからこそ、やはり「どんな仕事?」「何をしたら良い?」という質問に対して、なかなか答えることが難しいのです。

逆にいうと、「良い関係づくりを行うために、あらゆる手段を駆使する」それこそが、仲人の仕事であって、PRの役割だと思います。(もちろん社会規範に背くようなことをしませんが。)

そう考えると、PRの仕事って、ミッションを何がなんでもこなす、必殺仕事人みたいでかっこいい!と常々思っています。(たとえが古くてすみません…)
 


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