2020年 今後のデザイナーのあり方とは

  2020年は、いよいよ日本の人口が減っていく分岐点の年になりオリンピック後不安要素が多い、という話が多く、なかなか素直に喜べない年明けになりそうに思います。

私は、就業当時からグラフィックデザインをメインで行っており、パッケージやディスプレイ、商品デザインなどの立体物も行ってきたのですが、
今後、急速にインターネットの高速化によって、デザインの需要は増えるものの、クラウドソーシングの急速な発達で、ある程度のレベルまでは出来やすくなっているので、競争激化と格差の広がりは免れないだろうと思っています。
 デザインは、国家資格がある職業ではないので、ソフトが使えれば、ある意味誰でも出来てしまう、というのが残念ながら小さな商店規模の考え方かもしれません。

 直接販売する商品に近づくデザインは重要度が高く、間接的なデザインというのはとても立ち位置が低くなりがちです。たとえば、商品のデザインは売上に直結するので重要度合いが高くなりますが、それに関する販促ツールのデザインは重要度合いが低いから、当然ギャランティも低くなります。重要度合いの低いデザインは、今後より一層低価格で行われていくので、今後デザイナーが生き残っていくためには、クライアントの問題を汲み取り、ビジネスの問題解決の為に、メディアミックスを行いながらディレクションをしてゆく能力というものが必要とされるように思います。

なぜなら、インターネットは中間の無駄をどんどん無くしていって公平に近づけていくものだと考えられるので、デザイナーだから、ものを作れば良かった時代は終わって行き、エンドユーザーの利益に近づける動きができなければ淘汰されていってしまうように思います。

  もしくは、デザイナー自身が起業や発信したり、商品を企画販売するような事が可能になってきます。いずれにしても、言われたままに作るルーティン的な作業だけでは、かなり生きづらくなりそうです。




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