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2023/12/5 スペイン語がわかりたい

オイルヒーターは最高だ。8時間ほど熟睡できた、暖かくて柔らかい。寝やすい。しかも皆が下着をかけて乾かしている、燃えないみたい。有能。ちなみに下着は全員全て黒だった。自分もだ。黒なら気にすべきことが減って有難い。

写真は朝8時の太陽、キレイだ。オレンジよりも赤で、写真と肉眼にあまり差はない。皆で写真を撮ったりする。やる気がみなぎる。

宿から出て早速、大ポカをした。一度標高1400m地点から1500m位まで上ったあとに壮大な下りがあるのだけれど、その下りの途中、坂がいったん落ち着いた平地のとある家の前で、横切るべき所を脇道をまっすぐ通り過ぎて奥の小山を上ってしまった。脇道で犬に絡まれてお菓子あげたりもして、結果一時間弱は彷徨うことになった。寒いのに笑うしかない。犬に気を取られたか、霜でサインが見えなかったか。いや、いま思えばあの犬たちはお菓子が欲しかったのではなくて、そっちじゃないよって教えてくれてたのかもとかも思う…あぁ恥ずかしい。

何とかルートに戻れたあたりでつるっぱげ笑顔のおじさんと出会う。やばいと思って道に迷っただけと説明して別れた。歩き始めたもののすぐに立ち往生。道がわかりづらいのだ。上の犬がまた吠えてつるっぱげ笑顔さんがくる。あぁここはさーみたいな感じでスペイン語でだーっと説明してくれる。大体こういうことだったかと…

『古来からある巡礼用の古い道路はS字みたいになっているのだけれど、新しくクルマ用の道路がそこを縦に$マークの縦線みたいに貫いていて。それだけならまだしも場合によってはその縦に貫いた道も歩かないと巡礼のS道に入れないところもある、みたいな感じ。ちょっと分かりにくいよねーw』

勿論わからないのでDeepLを使おうとしたものの電波が入らず断念。「まあ大丈夫大丈夫!とりあえずそこ入っていきゃいいんでしょ⁈」みたいな感じで別れ、最初のS字に入っていく。結構歩いたところで向こうからまたつるっぱげおじさんが笑顔でやってくる、ん⁈よくわからなかったけれどとりあえず一緒に歩いて車道まで出たら「今度はこっちのS字に入ると大丈夫だよ」と教えてくれて、自分の車で帰っていった。
何だかわからなかったけれど携帯を見たら電波が届いていたので、さっき訳せなかったのを翻訳してみた。そこには道の概要説明があって、最後に

「…5分一緒にきてくれたら200(地点の番号)につくよ」

とある。つまり、車に乗っけてわかりにくいエリアをスキップさせてあげるよ。といってくれたのだけれど、伝わらなかったのでその地点まできてくれた、要は見守ってくれたというわけだ…

あぁつるっぱげさんのクルマに乗りたかった、その方が面白かった
あぁ巡礼だけどズルしたかった!暖かいところに入りたかった
おじさんの好意を全部受け取りたかった!もっと守られたかった!


あぁ、スペイン語がわかりたい。


フォンセバドンからモリーナセカ、25.5km。快晴。



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