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2023/12/8,9 オーセブレイロ〜出会い・別れ

ベガデバルカルセからオーセブレイロまで11.5km(上り)
オーセブレイロからトリアカスティーリャまで21.1km(下り)

小雨の中を11.5km、何とか上りきる。冬なのにオーセブレイロには沢山の人がいる。家族連れとかが多い様子。”オー“とは“THE“という意味らしい、有名な観光地とかなのかも。セブレイロからトリアカスティーリャまでのアルベルゲはほぼクローズしている様だったし、写真の通り霧やら雲やらで景色もよくなかったので、さらに20km強を歩く気にはなれない。山頂で一泊するところを探す。ムニシパル(公営)のアルベルゲが空いていたので昼下りからそこに居座る。

公営にしてこのモダンデザイン、オーセブレイロアルベルゲ。
ここは上の階(左側)から入って、階下(右側)から出る

今朝はひとり早くに宿を出たが、途中で昨晩一緒だったフランス人の青年がやってくる、1人だ。彼は歩く速度が7-8km/h、彼女は4-5km/hらしく、別々に歩かないとやってられない、と言う。休憩できるところで彼女を待ちながらボーイズトークする。彼らはフランスの田舎町からきたカップルで、彼がラグビー選手(黒人で兎に角ガタイがデカい)をやめて時間ができたので歩きにきたらしい。歩くペースが違うこともあるが、彼女は彼と2人で過ごしたい一方、彼は何か(人生の?)展開を変えたい的な、新しい人とも出会いたい、そんな在り様の違いから少し揉めている様だった。そうこうしているうちに彼女が上がってきてボクらはまた別れる。

山の上り下り、共に猫が多い。猫って標高が高いところが好きなのか?
ボーイズトークした休憩所付近の自販機。檻の中に入っている。どんなだ⁈

山頂のアルベルゲは収容人数がデカいし何より他が閉まっているので、人がどんどん入ってくる。新しい人もいるし以前会った人も。イタリア人が少なくてフランス人が多い。フランス語で自己紹介やどんな人かを探り合うようなトークが延々と続くし,ラガーマンもその流れにのまれたような感じだったので,今日は自分の出番はないな、と早々に眠る。

朝早くに目が覚めた。よく寝られたはずなのにカラダに緊張感が残ってる感じ。昨日のような開放感がない。一日の過ごし方が睡眠に影響してるってことかも。毎日機嫌良く過ごしたいものだ。

天気は回復しなかったので、朝陽も拝めず。10km弱歩いたアルトデポヨにカフェが一軒開いていたので、多くの人がそこに吸い込まれて一緒に朝食を食べる。フランス人に英語で話しかけられたりもするが、何だか会話が続かない。ボクが受け身なのもあるかもだが、変な感じに会話が終わったりして、少し身構える。

トルティーヤ、ここのはデカい!横のナイフとフォークはディナー用
自分は棚田が好きなんですが、こちらには斜面にこんな畑?がありました

とっっとと下山してトリアカスティーリャで宿に早速チェックインする。あとから昨晩一緒だった人たちの軍団が入ってきた。最後尾には例のラガーマンカップルがいる。その真ん中くらいから出てきた1人がボクの手袋を持って「君、これ落としてない?」という。思えばこれがルカとの最初の出会いだった。彼はイタリア人で若干目つきが悪い。セブレイロでは少し敬遠していたので、有難く受け取ったものの何だかバツが悪いというか、変な感じだ。
今回の手袋は三重にしていて、第一レイヤーが暖かさキープ用、その上にもう一枚第二レイヤー、最外に風除けの第三レイヤーという仕様にしていたのだ。右手の第二レイヤーはカカベロスで早朝に無くした。右手の第三レイヤーは無くしたことすら認識していなかった気がする…ダメだ。

晩御飯。この街のレストランは評判がいいので夜はそこへいくと言っていたら、ラガーマンが「皆で晩御飯は宿で作ろうっていってるんだけど(それでも)外で食べたいの?」と聞いてくる。断りづらいので「ご一緒します」と答えたものの、他のメンバーは一向に準備する様子がない。変に思ってイスラエル人の女の子にその件を聞いてみたら「あー打診されたけど私たちは多分外に食べに行くと思うわ」という。何だかなあと思っていたら結局カップルとボクの三人で寂しいディナーをした。彼女曰く,その日は2人が歩き始めて一ヶ月の記念日だと…んー付き合うのも少し嫌になってしまい,散歩してくると外に出た。

レストランの横でタバコを吸っている2人に声かけられる。ルカとオーストリア人の青年だった。中で一緒に飲もうと誘ってくれるので席に着いたらさっきのイスラエルの女の子もいた。ここのボーイズは(ボクに気を遣ってくれたのか)日本のアニメの話で盛り上がり出す。イタリアとオーストリアではやっているアニメが全然違うのだ。イスラエル女子が不機嫌になっていく。世の中は難しい🤨

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