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105冊目:JIN-仁-/村上もとか

こんばんは、Umenogummiです。


今日は医療マンガです。
ドラマ化されたのでご存知のかたも多いはず。


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JIN-仁-/村上もとか 作


医療機器も何もない江戸時代にタイムスリップした医師の苦悩と戦いの日々を描いた作品です。

脳外科医の南方仁は、ある日脳に赤ん坊のかたちをした腫瘍を持った患者を手術します。その患者が薬品を持ち出し脱走、仁は彼を止めるために階段でもみ合いになり、階段から落下してしまいます。

仁が目覚めると、そこは森の中で、侍たちが斬り合っている場面に出くわします。そこで負傷した旗本・橘恭太郎の治療をし、仁は自分が文久2年(1862年)にいることを知ります。仁は記憶をなくしたと偽り、橘家へ居候することになります。

仁は自分が治療をすることで本当は死ぬはずだった人間が生き、歴史を変えてしまうのではと恐れますが、救える命を放っておくことはできず、江戸時代で医師として生きてゆく決意をします。

恭太郎の妹・は仁の手術の手伝いなどをしていくうちに、自身も医学を志すようになります。

医療器具の制作、ペニシリンの精製、仁友堂の開業などの数々の困難に立ち向かい、次第に仁と咲は互いに慕い合っていきます。

勝海舟や坂本龍馬、西郷隆盛、新選組といった幕末に活躍した偉人たちとも、仁は医学を通して交流を深め、支持を得てゆきます。

ラストは切なく、しかし希望の見えるものとなっています。


江戸の人たちは活き活きとしていて、暮らしぶりがリアルに感じられます。西洋医学を一から作り上げる、仁の情熱は感動を覚えます。
ドラマも大沢たかおさんが仁を好演し、結末こそ少し違うものの、これもまた素晴らしい作品でした。Misiaさんの歌うテーマソングも物語とマッチしていてよかったです。

マンガとドラマ、どちらも楽しめますので、ぜひご覧ください。

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