74作目:パプリカ/今敏(筒井康隆原作)

こんばんは、Umenogummiです。

今日は今敏監督のアニメ映画です。


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パプリカ/今敏 監督作品(筒井康隆原作)


原作は筒井康隆氏の小説です。おおまかな設定は同じですが、ストーリーは結構違うように思います。

千葉敦子DCミニという開発中の他人の夢に入れる装置を使って患者を治療するサイコセラピスト。治療時は夢探偵・パプリカとなって普段とは違う赤髪とカジュアルな服装で、患者の夢の中で患者の苦痛の原因を探す手伝いをします。

ある日、DCミニの開発者・時田からDCミニが盗まれたと報告を受けます。その矢先、事態の解決を相談していた研究所の所長・がおかしくなり、研究所の窓を割り、飛び降りてしまいます。他人の夢を覗ける機械で島の夢を見てみると、精神病患者の夢を植え付けられていることがわかりました。その夢の中でしゃべりだした日本人形の顔が、時田の助手・氷室の顔へと変わり、敦子と時田は研究所のセラピスト・小山内と共に氷室の部屋へと向かいます。

氷室の部屋を捜索中、敦子は覚醒状態にありながら悪夢を見せられ、マンションのベランダから飛び降りそうになったところを小山内に助けられます。

やがて研究所内で島と同じような症状をもつ研究員たちが現れ、理事長によりDCミニの開発研究は凍結されてしまいます。
やがて氷室が見つかり、時田は開発した責任を感じ、DCミニを使い氷室の夢の中へ介入します。しかし時田は氷室の夢に取り込まれてしまい、敦子はパプリカとなって氷室の夢の中に出動します。そこで敦子は抜け殻のような氷室の意識を見つけ、犯人は氷室ではなく、裏で誰かが操っていると確信。しかし、パプリカもまた、夢の中からぬけだせなくなってしまいます。


原作では舞台となる研究所の派閥争いが原因として描かれます(結構どろどろ)DCミニの元となる機械や研究についての詳細が記され、パプリカのセラピストとしての役割も細かく描かれています。
映画はアニメで90分という短い時間だからでしょうか、研究についてはあっさりと、ストーリーもスピード感をもって話が進んでいきます。

作品中に筒井氏と今監督が声を当てているキャラクターが出てきて、しかも結構活躍する場面があるので、そこも見逃せません。

私はアニメを見てから原作を読んだのですが、どちらの内容も好きですね。
あっさり楽しく見たければアニメ、じっくりストーリーに浸りたければ原作が良いのでしょうか。結構内容が違うのでどちらも楽しめると思います。

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