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112冊目:ペナントレースやまだたいちの奇蹟/こせきこうじ

こんばんは、Umenogummiです。

今日は野球漫画です。


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ペナントレースやまだたいちの奇蹟/こせきこうじ


山田太一は双子の弟・泰二と、子供のころ観に行ったプロ野球の試合で、セ・リーグのお荷物球団・アストロズ三原の活躍を目にし、3人でアストロズの黄金時代を築こうと約束します。

それから8年後、泰二は超高校級プレイヤーとして各球団から引く手あまたの投手となり、3人での約束も忘れ、巨人への入団を希望していました。一方の太一は野球部では球拾いや補助といったサポートしかさせてもらえない鼻つまみ者とされていました。


しかし幼いころの夢をかなえるため、太一はアストロズの入団試験を受けに行きます。アストロズは三原が監督となっていましたが、万年最下位で選手たちの士気も下がっていました。三原は現役時代、「火の玉男」と呼ばれた熱血漢で、それは今も変わっておらず、アストロズをどうにかしたいと考えていました。

太一の粘り強さと三原の計らいで、太一は無事にアストロズに入団することになります。また、泰二もドラフトで希望していた巨人とアストロズに指名され、運悪く交渉権を三原に引かれてしまったことで、(太一の入団テストで三原との賭けに負けたこともあり)アストロズへと入団します。

やる気満々の太一と比べ、他の選手たちは明らかにやる気がありませんでしたが、太一とかかわることで一人、また一人と野球への情熱を取り戻していきます。その感染力の強さから、やる気を出したものには「太一菌」に感染したと揶揄されます。


しかし、太一の才能が徐々に開花していくにつれ、チームメイトはおろか、他球団の選手まで太一を認めるようになります。さらに頑なにアストロズ、そして太一を拒んでいた泰二の心境にも変化が訪れます。


子どものころ、何度も繰り返し読んだ作品です。私のなかで野球漫画といえばこれとドカベンでしょうか。ちょっと変わった野球漫画だとMr.Fullswing、今は先日ご紹介した忘却バッテリーですね。


実在の選手も多数登場するのでかなり豪華です。8割がたギャグでぐいぐいおしてきたかとおもえば、シリアスに。きれいな絵面ではないのですが、それだけ必死さが伝わってきます。

とにかくあきらめない太一、そしてアストロズに勇気をもらえる熱い少年マンガです。

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