128冊目:ファミリーコンプレックス/つだみきよ
こんばんは、Umenogummiです。
今日は短編のマンガです。
ファミリーコンプレックス/つだみきよ 作
一見どこにでもあるようなの6人家族の坂本家。
普通の家庭と違うのは、次男・秋良を除いて超・美形だということ。
年齢不詳の若々しさをもつ両親に、モデル並みの長身で眉目秀麗な長男・春海、美少年のような長女・夏流、お人形のような愛らしい次女・冬姫。
秋良は家族のことが大好きですが、それと同じくらい「自分は平凡である」というコンプレックスを感じていました。(ちなみにほかの家族は秋良が超大好き)
といったように、1話に1人クローズアップされ、それぞれのコンプレックスをテーマにお話が進みます。
春海は友達ができず孤独感を抱え、夏流は同性の求める「かっこよさ」と異性とは違う「女性」である自分に悩み、冬姫はコミュニケーションが下手で級友とうまくいっていません。
容姿が端麗であることは確かにうらやましいなと思いますが、本人たちには本人たちなりの悩みがあって、結局それは平々凡々な私と何ら変わりがないんですよね。
秋良は自分のコンプレックスを家族にぶちまけ、家族はそれぞれ秋良の愛情や良い部分を語ります。自分の魅力ってきっと、自分では気づかないものなんですね。だからすぐに他人を羨んでしまう。
美形だろうが平凡だろうが、自分は自分。自分の良い部分に気づき、それを伸ばしていけるかどうかは自分にかかっているのだなぁ、とそんな気付きを得ることができます。
ところで、つだ氏の画力のせいか、秋良も普通に美形に見えるんですけどね…ないものねだり?
略してファミコン。
1巻のみですので、さっと読めると思います。
いろいろな形のコンプレックスの話、おすすめです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?