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146冊目:Orange/高野苺

こんばんは、Umenogummiです。

今日は久しぶり?に少女マンガから。



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Orange/高野苺 作




高校2年生になった高宮菜穂のもとに、ある一通の手紙が届きます。差出人は、「高宮菜穂」。HRの最中、菜穂は手紙を開きます。そこには10年後の未来から手紙を書いていること、東京から成瀬翔という転校生がやってくることが書かれていました。

手紙の通り、そのあとすぐに成瀬翔が転校生としてやってきます。手紙には続きがありました。

その日だけは翔を誘わないでほしい。絶対に。

しかし仲のいい同級生・須和萩田貴子あずさが翔に一緒に帰ろうと誘うのを止められず、菜穂はなぜダメなのかと思いつつも、一緒に帰ることにします。6人は楽しい放課後を過ごしますが、翔はその後2週間学校に来なくなってしまいます。


2週間後の球技大会の日、翔は何事もなかったかのように登校し、保健係として参加していました。菜穂はふとしたことから翔のやさしさに触れ、手紙にも書いてあったとおり、この日翔を好きになります。


しかし手紙には、10年後の菜穂が手紙を書いた理由が綴られていました。

この手紙を書いたのは、16歳の私に
この後悔を一生残してほしくないからです。
10年後の今、翔はここにいません。
(中略)
翔は17歳の冬、事故で亡くなりました。
(中略)
私達が後悔しているのは、
翔は救えた ということ


その後、菜穂は手紙が自分だけでなく、諏訪、萩田、貴子、あずさにも同じように10年後の自分から手紙が届いていることを知ります。
5人は、翔の死を未然に防ごうと手紙に書かれている通りに行動し始めます。



本屋さんの試し読みで読んだのが最初だったと思います。10年後の自分から手紙とかwww あり得ないwww とか笑ってました。すみません。

ただのラブストーリーならどれだけよかったことか…最終巻はものすごいひやひやしながら見た記憶があります。きっとこうなるんだろうなって、予測はできてたんですが、もうそれ以上にいろいろな積み重ねとかがあって泣きました。

作中、たびたび10年後の菜穂たちの姿が描かれます。彼女たちの後悔は決して消えることはないんだろうと思うと、とても切ないです。


パラレルワールドのどこかで、傷つき、泣いている自分がいるのかもしれないと思うと、毎日を後悔しないように生きようと思いますね。
いつも思うだけなんですけどね。

菜穂たちが「翔を救うという」ゴールに向かって行動していように、自分の気持ちを強く持って、正直でありたいです。

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