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191冊目:ワールドトリガー/葦原大介

こんばんは、Umenogummiです。


今日はこちら。


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ワールドトリガー/葦原大介 作



三門市にある日突然開いた異界への門(ゲート)がきっかけで、近界民(ネイバー)と呼ばれる侵略者たちが日常を脅かし始めます。

その勢力に対抗すべく組織された一団・界境防衛機関ボーダーが現れます。ネイバーの「トリガー」と呼ばれる技術を研究し、その技術を用いて防衛体制を整えています。そこに所属し、ネイバーと戦う多くの戦闘員は10代の少年少女です。


主人公の一人である三雲修も訓練生ながら、ボーダーに所属する一人です。ネイバーによる被災が絶えない、修が通う三門市の中学校に、空閑遊真という少年が転校してきます。

修はいじめっ子にやり返すような遊真の好戦的な態度が気にかかりますが、元来の世話焼き性分から、危なっかしい遊真と行動を共にし、遊真がゲートの向こうから来たネイバーであることを知ります。遊真は亡くなった父親のブラックトリガー(優れたトリガー使いが死ぬ間際に命とエネルギーを注いで作られたトリガー)を持ち、父親の知り合いがボーダーにいるということで、父親が作ったお目付け役の多目的型トリオン兵・レプリカと共に三門市にやってきたのでした。


修はネイバーを引き寄せてしまう体質を持つ幼馴染・雨取千佳と、ゲートを調べていた千佳の兄が行方不明になったことがきっかけでボーダーに所属することを目指します。

トリガーを使うには、原動力であるトリオンと呼ばれる生体エネルギーが必要なのですが、修は極端にトリオン量が少なく、様々な戦いで苦戦を強いられます。

しかし修の運命は遊真と出会ったことで大きく変わっていきます。ボーダーのS級隊員(ボーダーの隊員はS・A・B・C(訓練生)級隊員とレベル分けされている)である迅悠一の計らいで、修はB級に昇格、更に迅が所属する玉狛支部へと移籍します。千佳もまた、自分の身を自分で守れるようにと、ボーダーに入ることを決意し、修は遊真に力になってほしいと頼み、3人でチームを組もうとボーダーに誘います。

遊真の父親の知人はすでに故人で、迅が持つトリガーとなっていました。それ故に遊真は三門市にいる意味を失います。しかし、修の誘いで、遊真もボーダーに所属することとなります。



とにかく登場人物が多い…!一つの場面によくこんなに多くの人を動かせるなぁと思います。

とくにアフトクラトルという近界(ネイバーフッド)(ネイバーが暮らす地球以外のいくつもの世界)の一つが侵攻してきた三門市防衛戦は、すごくハラハラして手に汗を握る展開でした。

現在はボーダーがゲートを通ってネイバーフッドへ行くための精鋭を選出するために、激しいランク戦が行われており、その模様が10巻近く続いているのと、作者の病気から長期休載をしており、じれったい展開が続いています。


精鋭が選出され、ネイバーフッドへ行くことになると三門市防衛戦よりもっと手に汗握る状況になるかと思いますので、今から楽しみです。

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