日本橋で1人、泣きじゃくりながら歩いた夜のこと

気がついたら最後に更新した日から半年近く経ってしまっている。

この半年はとにかく無我夢中で過ごして、あまり立ち止まることがなかったので、それに伴って自分のことを書いてみる時間も取れていなかった。

でも、そうやって夢中になって立ち止まる時間もないくらい日々を忙しく過ごせていることが、今は本当に幸せだと感じる。

今日は、一年前の私のことを思い出しながら書いてみたい、私の人生の記録として。


一年前、私はひどく落ち込んでいた。

仕事をやめて、家にいる時間が非常に多くなってから、狭いアパートで誰とも話さず、自分の殻にこもって自身と向き合いすぎたせいだ。私という人間が大嫌いで大嫌いで、でも私以外の何者でもない自分が嫌になっていた。

去年の9月初旬のある日、朝起きたときから涙が止まらなかった。

どうしようもなく体が重くて、何だか自分の体が自分のものではないように感じた。怖い、と感じて涙が止まらなかった。昨日はあまり寝れていないし、でも朝日が眩しいせいで起きてしまったのでしょうがなくロフトから下に降りた。

何だか頭がぼーっとするし、何もする気が起きない。
気づいたら目から涙が溢れていて、1日が終わってる、みたいな日々がここ数日続いていた。

ずっと胃が痛いし、無気力でYouTubeを見るのも疲れるし、大好きな絵を描く気力もない。暇だからとりあえず寝るけど、起きたら絶望感に襲われる。お腹が空いてきたけど胃が痛いから食べる気もしない。そんな毎日だった。

そんな自分を変えたくて数日前にバッサリ切ってしまった髪の毛も、なんだかしっくりきていなくて、鏡を見るたびにむしゃくしゃした。

そんな日々の中で、その日は初めて「生きているのが辛い」と思った。死にたかったわけではないけれど、とにかくこの世界から抜け出したい、と思った。今日、家にこもっていたら自分の思考はどんどん悪い方に傾くだろうと思ったら本当に怖くなって、ひとまず1番お気に入りのワンピースを着て大好きなビアバーに行こう、と思い準備を始めた。

駅までの道のりで、足取りが重すぎて驚いた。
でも外に出なきゃ、美味しいもので幸せになろう、と思ってなんとか電車に乗りその店までたどりついた。

ビールと美味しいおつまみをいただきながら、美味しいけれど、やっぱり何だか孤独だし、辛い気持ちは消えなかった。まだ明るいうちから飲んでいたので、徐々に暗くなっていく外の風景にも不安を感じた。

2杯飲んで1時間くらいで店を出て歩いていた。
1人でいるのが怖くなって、誰かと会いたいと思った。

当時付き合っていた人にラインをしたけど、なかなか返信がない。家族にこんな状態で電話したらすぐに会えないのに心配するに決まってる。友達にはこんな私をどうやって説明したらいいのかわからないし、急に困るに決まってる。

わからなくなって、パニックになって、送ったメッセージも送信取り消しをしてなかったことにした。

それでも家には帰りたくなくて、涙が出てきて嗚咽をするくらい泣きながら日本橋の街をひたすら歩いた。

とにかく辛かった。好きなものに囲まれて、大好きなビールを飲んでも何にも楽しくないし、もうどうしたらいいのかわからなくなっていた。でもそんな状況になっているのに、誰にも頼ることができない自分に1番嫌気がして、とにかく自分のことが嫌いだった。

その日は結局誰にも連絡できなくて、歩いていたら見つけたカフェに入ってもう一杯ハイボールを飲んでから、泣き疲れて眠くなってきたので、家に帰ることにした。

数日経って、自分のことが相変わらず嫌いで就職活動もなかなかすることができなかったので、ひとまず短期の派遣のアルバイトをした。そうしたら、その仕事はすごく自分に向いていたようで、久しぶりに人から褒められた。

単純なんだけど、それで結構救われた。
私ってちゃんと得意なことがあるし、ちゃんと頑張れる人だった、と思い出すことができたのかもしれない。不思議なことにそれからそこまで沈むことはなくなって、今に向かって前向きな方向に自分の人生が変わった気がする。


丁度一年前の私はそんな最低な状況だったけれど、今はまったく違う。

私は最近ほとんど泣かなくなった。
相変わらず自分に自信がなくなることはあるけれど、それでも人と比べて自分がすごく劣っているとか、あの人みたいにできないと意味がないとか、自分を追い詰めることはしない。

自分にはちゃんと得意なことがあって、でも同じように苦手なこともある。今日はその苦手なことにたまたま当たってしまったんだ、そんなふうに考えることが、少しずつだけどできるようになってきた。

今は自分が働きたかった大好きなカフェで働きながら、一年前、自信を取り戻すきっかけになったアルバイトも続けている。

そして、実は今「ライター」の仕事もしている。昔からずっと書くことが好きだった私の憧れの仕事だ。ライターの仕事は本当に楽しくて、やっぱり自分に合っているなと感じる。

それぞれの場所で働く自分を今は好きだと思える。
しっかり自分の意思で決めて、選んでいる道だから自信を持って働いているし、迷うことがあってもあれだけ考えて選んだ道なのだからひとまずこの道を進もうと思えるようになった。フリーターなので収入は減ってしまったけれど、心はだいぶ豊かだ。

弱い自分をしっかり受け止めて、ちゃんと辛い時は助けを求める、ということを意識して今は生活をしている。ありがたいことに側で支えてくれている人もいるので本当に心強い。

一年前は1人暗くて狭い部屋でメソメソしていたけれど、今はちゃんと前を向いて自分の今が好きだと言えるくらいに充実できているということ、自分を褒めてあげたい。苦しんだことも決して無駄ではなかったし、長い人生で考えれば絶対に必要な時間だったと思う。

もしまた、落ち込むことがあっても私は大丈夫だと思う。
もう起き上がる方法を私は知っているから。

過去の自分のことを振り返れるようになったので記録として残してみた。
毎度言っている気がするけれど、もうちょっと日記感覚で気軽に投稿できるようになりたい。。
性格上、マイナスの感情から何か書いてみようと思うことが多いのだけど、楽しいこともたくさん溢れているので、日常のあれこれを文章として残してみたいな。

それでは、また。

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