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『2020 into 2021』

 今年が終わるまでまだ3日ほどある。
エアジンは今日から年末年始の
長い冬休みに入った。
 今日は一日のんびりと過ごした。
と言っても目覚めたのは昼少し前だ。
しっかし、よく寝たな。
ま、そりゃそうだよな。
昨夜は今年(2020)の〆(しめ)ライブが
『未踏の地』だったので
打ち上げで大盛りに盛り上がり、
家に帰ってからも
明け方まで飲み会が続いたのだから。

 今年は本当に不思議な年だった。
子年(ねずみ)の年男だった俺は新年に
「今年は久しぶりに何か変わったことしたいなあ」
とか思っていた。

それが何と、春先からコロちゃん大騒動が始まった。
「なるほど、これか!!」
ってんでやった事もない、考えた事もなかった
ライブ配信にチャレンジした。
ま、ライブ中継だな。

これはミュージシャンとの連携プレイが必要だ。
それと、ライブ中継のノウハウも必須事項となる。
ま、とにかく後のことはやってから考えよう。
ってんで4月末に俺のi-padでスタートしてみた。

すると、それを観た常連や友人たちが
「何だありゃ?」
「エアジンがあれじゃあダメでしょ」
「たのんますよ」
とか不満爆発!!!
「おおっ!!流石にエアジンだ!!」
って言わせましょうよ。
と、速攻で専門筋の連中がエアジンに集まって来た。

さあ、それからが大変。
映像や音響の専門家が集まったけれど
誰もがライブ中継の未経験者。
しかも機材はi-padだけ。

次の日から
みんなでビデオカメラや一眼レフを持ち寄って
「あーだ、こーだ」と配信会議とチャレンジがスタートした。
「音と映像がずれてる」
「映像がボケてる」
「音がイマイチだな」
「え?配信されてなかったのか」
「すまん、もう一度やってくれるか」
「ええ〜、ウソでしょ」
何十台のカメラを試しただろうか。
何種類のマイクを試しただろうか。
照明、アングル、配信音量、映像のクオリティ、
「高級なオーディオにも耐えられる音響で配信しよう」
「高画質で配信しよう」
だんだんとエスカレートして行くエアジン。

すると、
「画面が止まります」
「音声が途絶えます」
視聴者からのクレームだ。
そう、クオリティが高いことは
エアジンから送信するデータ量が
「多い」ということなのだ。
ちょっと古いスマホやPCなどでは
受信能力をオーバーしてしまう。
フリーズしてしまうのだ。
「どうする?」
「ちょっと発信レベルを落とすか」
「え?落としたくないよなあ」
また会議が白熱する。

「やっぱり、少しだけ落とそう」
これで受信画面が途切れる苦情は無くなった。
それが夏になろうとしてる頃だ。

10月にはエアジン恒例の
『なんでも音楽祭2020<秋>』が控えている。
その時までには「らしい配信」にしておきたい。

とにかく機材が必要だ。
しかし、資金がない。
「クラウドファンディングどうだろうか」
オリンのMr.Tajiに相談した。

とりあえず100万円あれば最低限の機材は揃う。
上を見ればキリがないからだ。
遅ればせながらクラファンをやってみた。

やはりカメラは
「ハリウッドでも使ってるメーカー”Black Magic”か?」
「何だかやけに高いな」
「4~5台揃えると幾らだ?」
「え?レンズは付いてないのか?」
「ぎょへ、だな」

取り敢えずBlackMagicのカメラを一つ買ってみた。
おお、なるほどねえ。
「映画みたいでいいじゃん」

そんな時、
東京の録音スタジオがPRの配信を始めた。
5~6個のカメラはBlackMagicを使っての編集したライブ映像だ。
マイクはノイマンを使っているらしい。
豊富な資金で
「どんなもんじゃ」
の映像と音響だ。
「流石にスゴイな」

出前配信致します。

で、ピットインで出前配信があった。
大西順子のライブ配信だった。
「おお、ピットインが見違える様だ」
「さながら映画を観ている様な画面だ」
「こりゃホントに凄いな」

しかし、
それを観ているうちに何か違和感が出て来た。
「あれ、これはピットインじゃない」
そう、
この映像と音はあのピットインじゃないのだよ。

ブラックマジックの映像なのだ。

ピットインが架空のライブハウスと化している
これがエアジンにとって最大のヒントになった。
「じゃあ、エアジンらしさって何だ?」

コロちゃん騒動でエアジンの足元を確認することになった。
「エアジンの存在って何だ」
存在の耐えられない軽さ、なのか?
とかを考えるキッカケと時間が与えられた。

さぁ、大変だ。
「50年もやって来たエアジンって何なのさ」
を考えるのだからね、そりゃ大変さ。
「ジャズって何だ?」
とかと一緒で完全な答えなどある訳が無い。
でも、考えるのだ。
「エアジンって何なのさ」
「ライブ配信って何なのさ」
って。

12月27日(日曜日)
2020年春に始まったエアジン・ライブ配信の
年内最終中継が無事に終わった。

131回のライブ配信をした。
随分と上達したものだ。
今年はついに
ライブと配信とレコーディングを
同時にする荒技までやってのけた。

本当に不思議な一年だった。

来年のエアジンは52年目を迎える。
いよいよ進化する
新生ハイテク・エアジンが誕生する。

みなさん、
楽しみに待ってて下さいね。

新年は1月9日(土曜日)からです。

また、
エアジンで会いましょう。
そしてライブ配信も楽しみましょう。
カメラアングルも音響も照明も
毎回、毎回、工夫してますからね。
Tのさん、S井さん、スーさん、
そして、よしえさん。
楽しい一年でした。
で、来年もヨロシクね。

では、
みなさん良いお年を。。。。

 横浜エアジン店主
    うめ。2020師走

◆ 新年は思いっ切りの即興とジャズとゲゲゲッッ!!!
でスタートだ。
初日9(土)は恒例の「渋さ」にゲストは華村灰太郎。
そして10(日)は坂田明&林栄一、鷲頭誠、力武誠(ds)
11(月祝) ミヤマカヨコ(vocai/歌) & 田嶋真佐雄(cb)
と続く!!!
ライブ配信もする。早めに申し込んでくれ。


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