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デッドリフトグリップ小話 Part2

先日、デッドリフト練習におけるグリップとストラップの話を書きました。


今回はデッドリフトと握力、およびオルタネイトのコツついて書きたいと思います。

◾️握力とは 

一口に握力といっても様々な握力があります。

1. クラッシュ力
物を握り潰す力のことであり、一般的な握力計で測るのがこのクラッシュ力です。ハンドグリッパーなど握力を鍛える器具の多くがこの能力をターゲットにしています。

2. ピンチ力
文字通り指先で物をつまむ力のことです。

3. ホールド力(把持力)
握ったものを保持する力です。持ったものを落とさないようにしたり、鉄棒にぶら下がる時に使われます。

ここまで読んでお分かりかと思いますが、デッドリフトでは3番目のホールド力が使われます

◾️デッドに握力および握力トレは必要か


まず上記の通り、クラッシュやピンチは特段必要ではなく、求められるのはホールドでしょう。

そして、トレーニングにおいてパワーグリップやストラップを使う場合はそれらが保持してくれる為、特別ホールドも強い必要はありません。

では、素手で行うパワーリフティングルールのデッドリフトではどうでしょうか。

これはある程度以上必要です。そりゃそうだといった感じですが、軽い重量でも保持できないレベルは問題です。

しかし、バーベルを保持する能力は握力のみでなく「ホールド力+摩擦」の総和となります。

デッドリフトのグリップ問題の多くは握力以外に原因があることが多いです(世界レベルの超高重量までいくと話は別かも)

そのため特別握力を鍛えるよりかは他の要素を見直した方が良いかもしれません。

※出来る限り力を入れずに持てる事が大切とも言えるでしょう。

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