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素晴らしききのこの世界

今日見た映画は
「素晴らしききのこの世界」
タイトルのまんまの「きのこ」の話し。
約1時間半きのこだけ。
私は人があまり見ないような、あまり話題になっていない映画を密かに見るのが好きなんだけど、そういう映画ってしょぼいものもあったりする。
でも、今日は、たいして期待していなかった映画に自分でも驚くほどワクワクした。

子供の頃、ちょうどこの季節になると、祖父母が山に行き、キノコ狩りをしてくる。祖母は、キノコを種類ごとにわける。ほとんど食べられるものばかりだったけど、時々、食べられないものまじっていた。
食べられることのない、「あやしいキノコ」を見て、
「これ食べたらどうなるんだろう・・」って怖いけど興味津々だった。

山からとってきたキノコの煮物はスーパーで買うキノコとは
ぬめりや香りがまるで別物で濃厚で大変美味しかった。

祖母が体を壊したとき、「さるのこしかけ」が効くからと、親戚のおじいちゃんがどこからか「さるのこしかけ」をとってきて、せんじ薬にしたり

たぶん、都会に住んでいる人たちに比べたら、私はキノコとの付き合いが深かったと思うけれど、「食用」以外になにか特別な働きがあるなんて知らなかった。

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キノコの菌糸は土の中でインターネットのように縦横無尽にものすごくこまかく枝分かれし、結びついている。
森の木々は菌糸を使って離れた木同士でも栄養分を分け合っていたり、
情報を共有している。

森の動物たちが息絶えると、キノコの菌糸が分解し土に返す。そして今度はまたその場所からキノコが生え再生する。
大昔から、そのサイクルはかわらず、キノコの菌糸にはその情報が受け継がれているそうだ。

この映画の主人公、アメリカの菌類学者のポールスタメッツさんは
子供のころから「どもり」がひどくて人と目が合わせられなくて
下ばかり向いていたそうだ。そんな時、足元の世界にも素晴らしいものがあることに気が付いたそうだ。

山に入り、キノコばかりじゃない、自然と触れ合い、対話しているうちに
あるとき、あることがきっかけでどもりが治る。

キノコには病を治す効果がある。
癌であったり、うつ病であったり。

そもそも、祭りや祈祷をするときに
トランス状態になるときに特殊なキノコを使ったりもしていたり
毒にも薬にも神秘とつながるためにもつかわれていた。

そういう、自然のパワーを人はすぐに自分たちのために使いたがる。
でも使い方には十分注意が必要で、それによって身を亡ぼすこともある。

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普段、考えることもない、キノコの世界、土の世界の話し。
とっても情報量が多いので、おそらく英語が堪能な方は理解できると思うけど、字幕を読んでいると追いつかない。

万華鏡のように美しい世界。
映像がとっても美しいから、言葉で理解できなくても、見ていると、大切なことがなんとなく、伝わってくる。
見終わったあとキノコからのメッセージを受け取っているような気持になるった。

それはキノコという未知の世界の
未来への可能性

自然の偉大なエネルギーを貸していただくことができるようになるには
人間はもっとやさしく謙虚になる必要がある

キノコだけじゃない、自然と共に生きる道を選べるかの
分かれ道にいるような気がした。

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