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メンテナンスが必要

二週間ほど前のこと、季節外れのインフルエンザに罹った。子供達からいただいたのだが、これが昨年罹ったコロナと同等レベルのしんどさだった。熱はさほど出なかったが、(子供たちは40度近い高熱だった)咳が続き、だるさが抜けず、何を食べてもおいしくない…なかなか体調が回復しない。さすがに、何かしらの手を打たねばと思い、以前お世話になっていた、鍼灸院に飛び込んだ。

三年半?四年近くぶり、ずいぶんご無沙汰していたにも関わらず、即、院長先生が対応してくれた。

院長先生は60代半ばくらいの元気の良い女性。この院長が、ものすごく腕が良い。そして…ちょっと恐い…(恐いのは見かけとかじゃない、どう恐いかは読み進めてみればわかる…)

鍼とお灸と仕上げにアロマのマッサージをしてくれる丁寧な施術はまったくかわっておらず、温かくなってゆく身体と、お灸の良い香りで途中から意識がもうろうとして…気が付けば仕上げのマッサージだった。

この鍼灸院にはじめて来た時も「駆け込み」だった。
長女を出産した年の年末、12月26日とか27日だったと思う、まさに年の瀬に、体が痛くて辛くて、どうにもならなくなり、当時お世話になっていた助産師さんに教えていただき、飛び込みで診てもらった。
「赤ちゃんも連れてきていいですよ~」ということだったので、スタッフの方に娘を抱っこしてもらって、その間に施術。背中に優しく鍼をうってもらった瞬間に涙がこぼれた。どうしてだかわからないけれど、泣けて泣けて…
「よく頑張ったね~、赤ちゃんのお世話はたいへんだよね」って院長先生が声をかけてくれて、「そうか、自分は頑張っていたんだ…頑張っていることに気が付かないほど頑張っていたんだ…」ということに気が付いて、さらに泣けた。

今から17年前、お母さんを始めた頃のういういしさ…
もわもわのお灸の煙と薄ぼんやりとしたヴェールに包まったような古い記憶の中からよみがえってきた…

あ、そうそう、mahiさん、以前とは主訴やお身体が変わってきてますから、問診票書き直してちょうだいね
大人の身体になりましたからね~


っという院長先生の言葉で我に返った!

ようするに…
以前は産前産後の女性用の問診表だったけど、これは更年期の身体の症状だから、専用の問診表に新しく今の身体のことを書き直してね♡
ってことで

はいはい、そうですよね、異論ございません!という感じ、

子供は成長する、それと同じように、私も、成長したんだなと…(成長というか、なんというか、先生が言うように…大人の身体になったのである)

施術を終え、薬草?っぽい、独特なお茶をいただき、問診票を書きながら、

この治療院に通わなくなった理由、足が遠のいたのはなぜだったか、記憶をたどってみた。

この治療院、ちょっと厳しいところがあって、特に院長先生の施術は、

甘いもの、冷たいものは食べないでください、生野菜もだめ、果物も、冷たいめん類もだめ、と釘をさされる。

というのは、助産院や産科からの紹介で、逆子の治療や、安産のために施術を受けに来る女性が多かったから。現代の女性は体が冷えている、これをなおさないからにはどうにもならない…らしい…

もちろん、今回も、

こういう体調がすぐれないときには、何度も説明しているから覚えていると思うけど、甘いものはしばらくやめてね、果物も、お刺身もしばらくはやめたほうがいいかな

と…洗礼を受けた。

実は体調の悪かった時、唯一、おいしく食べられたのがバニラのアイスクリームで…

先生は体を触るだけで何を食べたか見破ってしまう恐ろしさがあり…

私だけじゃない、他のお客様との会話でも、「あら?果物?何か食べた?お腹冷えてる!」とか言っているのが聞こえてくるから…

いろんな意味で怖すぎて…だんだん足が遠のいていったんだった!!

確かに、先生のアドバイスを守って、食に気を付けていた時、私は今よりずいぶんスリムだったし、お肌もきれいだった!

「mahiさんは身体が良いから、40代後半になっても出産できるタイプだから、三人目もがんばってみたら?」と太鼓判を押されていた…

でもね…甘いものをゆるし、(果物はもともと食べていた)、冷たいものもゆるし、自分に甘くなっていったら、ゆるしたぶんだけ、ゆるやかに心も体も膨張し、更年期も重なり、ぶよぶよになっていったのでした。

ということで、ただ今、久々に、砂糖抜きの生活をしている、

人間という生き物は不思議なもので…ダメ!と言われると…

めちゃくちゃ、アメリカンチェリーとパイナップルとスイカが食べたい!

が…果物も一切口にしていない…

施術後、二日ぐらいは、頭痛がしたり、さらに体がだるくなった気がして、そしてとにかく眠くて眠くて、鍼灸院に行ったことを後悔したけど、三日目から、奇跡が起きたように、すこーーーーんと元気になった、やる気も出てきた。

何より、身体のむくみがとれたのは驚きだった…

ということで、更年期のお年頃はメンテナンスが必要なのである。

この肉体もだいぶ使い古してきたわけで…後何十年使うかわからないけど,ほかに変えはないわけで、丁寧に使っていかないとな~と改めて思った。


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「ヒーリングゆう」


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