クリスマス こけるヒト
言わずと知れたクリスマス・イヴでありまする。
今宵はお子さんのあるご家庭など、年に一度のあのモミの木の飾りつけに全力をあげることとなりましょうな。
ちなみに当方の幼少時、実家の庭にはこのためだけの
生のモミの木
がなぜかありました。末っ子の当方が中学生くらいで「もうそういうのいいです」な年齢になったあとは、
庭に普通に植わっていましたが…。
当節、ふつうこの飾りは電飾であろうと思われる。
皆々様に置かれましては、ぜひぜひ
これに木を…いやさ気をつけていただきたいと思います。
普通のおうちなら笑い事ですが、介護施設だと笑えなくなる(^_^;)
当方が介護職員になって半年ほど、初めての「施設でのクリスマス」を祝った時ですが、実際に先輩の一人・イノハラさん(仮名)が
派手にスっ転んでくださいました。
あ、イノハラさんとは当方のマンガによく出てくる、
このヒトです。
クリスマスに限らず、介護施設では「なんかいつもと変わったことやると事故が起こる」と言われております。
利用者さんもいつもと違う雰囲気に戸惑ったり、いつも使わないものが出ていたり…そういうときは決まって
いつもは引っかからないコードに足をかけたりする。
このときはイノハラさんも転んだままの状態で
「梅の字!」と叫びました。
余談ですがこの先輩は当方をそう呼ぶ(本名にも「梅」が入っているので…)
余談終わり。
倒れたイノハラ先輩に(一応)駆け寄り大丈夫かと聞くと、イノハラ女史
「フフフ…転んだのがワタシで助かったわね…」
と仰るのでした。
まあ全くその通りで、利用者さんがケガでもしたら大変だし、ケガがなくても事故報告書は間違いないところです。イベントも台無しだ。
とにかくこのイノハラさんというのはよく転ぶヒトでありました。
不思議と、介護職員でも転ぶ人というのは決まっているものです(^_^;)
例えばテレビ台の引き出し、取っ手部分にズボンをひっかけて転んだりする。するとまた例の
「梅の字!」が飛んできます。
そこで当方が、許可をとってこういう日曜大工をする(._.)
こんな感じで、だいぶ施設内を改造した覚えがあります。
…しかし今でも不思議なのですが当方のマンガを読まれた方はお分かりの通り、イノハラさんという先輩はとても仕事のできる人でした。そうコロコロ転ぶようなマヌケではないと思うのですが…。
…考えすぎかも知れませんが、初心者の当方を教育するため、また手先の小器用な当方に危険個所を直させるために、
わざと転んでいたのかも知れない
と今でも疑っております(._.)やりかねん。
…というわけで当方にとってクリスマスとは、
利用者さんになり代わって自ら転ぶ聖者・イノハラ女史を偲ぶ日です。
(ちょっとイエスさまっぽいw)
ありがたやありがたや…あ、画像まちがえた。
お粗末様でした<(_ _)>
(追記)
イノハラ女史は一身上の都合で介護職をやめられてのち、某大手ホームセンターの店員になり、
レジ係接客技能選手権とかなんかそういうので優勝しておられました。
どこいっても伝説になる女性ではある。
たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)