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「渋い」ってどんな味ですか
勢いのままに「渋いマンガ紹介マガジン」を書き散らかしてきた当方ですが、ハタと手が止まりました。
「渋いマンガ」ってどんなマンガだよ、と。
何となくでちゃんと定義していなかったのですが、このnoteを見て↓思うところありけり。
そう、甘さも苦さもそれだけでは美味しくない、ちょうどいい割合があるはずです。渋い、も味に関する言葉なので調べてみました。
ウィキペディア先生によると渋みはタンニン・テアニンなどによる刺激、苦味はカフェインだそうです。厳密にいうと渋みは味ではなく触覚に近いとか。辛味も味ではないですし、ああいうのの仲間ですかね。
まあ渋みはお茶みたいなあの味…と思えばいいようです。「ちょっと苦い?感じだけどあとからほんのり甘いかな」というアレ。
本は心の栄養なんていいますが、当方昔から「マンガは料理にそっくり」だと思います。気分・体調によって面白さが違ったり、同じ味は飽きたり、過食(読)は体に悪かったりw。
「甘い」はエネルギー源として体が欲するもの、本能に基づくものなのでいわゆる五欲をテーマにした作品だと思います。
食欲(グルメ)財欲(ビジネスやギャンブル)色欲(恋愛からおイロケまで)名誉欲(立身出世・サクセスストーリー)睡眠欲(楽したい、それらすべてをラッキーで手に入れたいw)…という。あるいはこの混合。
で、甘いばかりでは飽きるので適度に敵が出たり障害があったりするわけですね。スイカに塩みたいに。これが美味しいモノの王道というか、世界中で愛されるというスイート&サワー(甘酸っぱい)。マルエス『恋するめ』の名コピー「甘さふうわり、ちょっぴり辛い恋の味」というヤツでしょう。参考↓
…こう考えると「渋い」はどうしても甘さより苦さのほうが立っているので、正直言って「食べない人は一生食べない」「食べなくても命に別状はない」「食べすぎると体に毒がたまる」ような気がします。当方がモギって食べてるヨモギみたいな連中ですね。
マンガでいうとイケメン・美女があんまり出ない、主人公は金が儲かるわけでもない、人に褒められない、苦労が多い…正直言って読んでて派手なカタルシスはなんにもないwでもなんか読んでしまう、というタイプでしょう。
と、だいたい輪郭が見えてきたところで探してみると、どうもあまりメジャーどころには咲かない作品が多い気がします。主人公自体が日陰の花みたいなマンガですからwそれも致し方ない。青年誌でいえばビッ○コミックよりマン○ン・ニ○ブンコミックス、少年誌(にも渋いものはある)ではジャ○プ・サ○デーよりはチャン○オンなどに渋さの群生地があるように思います。…もちろん例外も多くありますが。
「なんでわざわざそんなニガイ、クルシイ作品を読むのだ」と言われると困るのですがw、まあ年取ると甘いものの摂りすぎは体に毒で、お茶なんかがどうしても好きになってくるとしか…いや、当方若いころからそういうマンガが好きだったので、理屈じゃないですねw。趣味です。
渋みの定義が一応ついたところで、以降もマガジン「渋いマンガが読みたい」をよろしくお願いいたします<(_ _)>。
たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)