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森星「消費に偏っていた生活から、サステナブルな暮らしへ」

トップモデルとして第一線で活躍しながら、サステナビリティを体現するライフスタイルを発信している森星さん。国内で過ごすことを余儀なくされているいま、日本に根づく考え方や文化から、あらためてサステナビリティを感じていると語ります。消費しすぎることなく、気持ちがよいことをファッショナブルに楽しみたい。そんな森さんの、持続可能な暮らしとは。

29歳の私が等身大で
発信できること


シーグラスと流木で作ったヘッドピースとコーディネートしたのは、〈プラダ〉のオーガニックデニムのワンピース。〈プラダ〉は環境効率の高いビジネスモデルを確立する取り組み「ファッション協定(The Fashion Pact)」に署名し、気候変動や生物多様性、海洋保護の3分野において実践的目標の達成を目指している。ブランドを象徴するナイロンラインにおいても、ヴァージンナイロンを再生ナイロンに転換することを目標とし、2019年には漁網などの廃棄物を再生した「リナイロン(Re-Nylon)」コレクションを発表している。ワンピース、ブラトップ/プラダ クライアントサービス(プラダ)

「母はコンクリートジャングルのなかで野菜を栽培し、鶏を育てています。本来の野生、自然の豊かさには敵わないかもしれないけれど、人の手から生まれる命の豊かさを教えてくれました。パーマカルチャーも里山も、人間がいてこそ成り立つ。植林の森でも、私が住むことで多様性が生まれ、本来の姿に戻っていくことを体現していけたらなって」

こんな等身大のトライだからこそ、人びとが共感する。


「モデルとして活動していると、生活が消費に偏りがちでした。そこに違和感を抱くようになり、その反省がいまの活動につながっています。だからといって、ガマンやムリをするのではなく、ファッションやおいしいものを楽しみつつ、サステナブルであることを選んで、取り入れていきたい」


1950年代、パッドやコルセット、ペチコートなどがついた堅苦しい服に体を締めつけられていた女性たちを解放しようと、当時の流行に反して自由で動きやすい服を作った〈エミリオ・プッチ〉。シルクストレッチジャージーなどの体の動きを妨げないストレッチ素材を開発し、現在もエコライクラや、人工シルクともいわれる再生繊維、ビスコースなどを活用した美しいアイテムを生み出している。ジャケット、クロップニットトップ、ショーツ、タイツ、ブーツ/エミリオ・プッチ ジャパン(エミリオ・プッチ) ハット/スタイリスト私物

知識を身につけることは大切だけど、想いが強くなりすぎると、考えの合わない誰かを否定してしまうこともある。


「正解はわからないし、人によってそれぞれのタイミングも事情もある。できないこと、行動しない人を否定するのではなく、自分がモデルとしてポジティブに発信できることを増やせたらいいな」


そんな想いを胸に挑んだ今回の撮影は、森さんにとって特別だったよう。


「愛読している『FRaU』が掘り下げてきたSDGsというトピックに、ライフスタイルを発信するモデルとして関わることは、今後の自分の生き方を表現するようなもの。緊張したけれど、いま私が考えるファッションのあり方を表現できた気がします」


2015年に、以後10年間にわたる包括的なサステナビリティ戦略「Culture of Purpose」を発表し、「人」と「地球」という2つの軸で、持続可能な社会に向け具体的な目標を掲げてさまざまな取り組みを行う〈グッチ〉。2018年以降、自社の事業活動およびサプライチェーンにおけるカーボンニュートラルを維持。2020年には、全世界のショップやオフィスなどにおいて再生可能エネルギーの使用率93%を達成。環境に配慮したGucci Off The Gridや、サステナブル新素材「デメトラ」などを採用。グッチ デザインフェローシップ プログラムを設立し、世界各国のファッションスクールで学ぶ学生を支援する。ドレス、イヤリング、ブーツ/グッチ ジャパン(グッチ)

ロケ地の牧場では、森さんは動物たちと触れ合いながら終始、笑顔だった。


「家族みんなが生き物好きなので、動物は身近で対等な存在だと感じています。一方で私たちはいま、命と遠ざかっているという危機感もある。直接的に命をいただくお肉だけでなく、ミルクや料理がこの牛や豚から生まれているということを実感することが大切。『いただきます』って言葉は本来、そこへの感謝ですよね。そんな想いも、どんどん発信していこうと思っています」  

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