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オナ禁

タバコと酒をしなくてよかった なにを直せばいいのかわからない カウパーは男で前立腺が女で 押しの強さに比例する やりたい理由にうなずけるほど 女がうずく 俺はカウパーを自分で処理すると 怠ける 堪えると几帳面になる これまで人はひとりでは生きられないパワーを 破棄してきた 朝のミーティングのときに 上司と目を合わせられなくなる 意地と人はひとりでは生きていけないパワーを破棄違えてた ありし日のステンドグラスランプを 几帳面に梱包してくれた メルカリの出品者みたいに 一枚の紙を

    • 思い出はものに宿る

      商店街で建物が取りこわし 更地になると そこにどんなお店があったか 思い出せない 仕事を家に持ち帰り やろうとすると 調子がでない 玄関から飛び出し 車のシャーシに隠れた 飼い猫を捕まえようとすると 眉間に縞寄せ威嚇され 俺はびっくりする 商店街で私服を着た 歯科衛生士さんに呼び止められ 俺はポカンとする 制服を脱ぐと誰だかわからない 尻にひき振りまわし手でころがした 君がいなくなると 僕は奈良に落ちる 思い出はものに宿る 好きな舞台にあがり なりたい自分が作れるなら そこに

      • 昨夜の心の拠り所

        上京して今の暮らしが1番 気分がさわやか 電車で三十分の新宿で 酒を汲みかわしている やつらを想像をするだけで みじめだった 酒の飲めない俺にとって 死にたいくらい 乾杯に憧れていた 酒を飲まずに なにが楽しみで生きているのと 言っていた 俺は金払ってでも 飲みたくない酒を 金を払って飲みにいく やつらにずっと 萎縮してた コロナが喧騒を消しさる 夜な夜なジョギングする俺は 想像する 価値観の異なる その人がなにを心の拠り所にしているか わからないが 孤独な夜を感じてる 乾杯

        • ティーンネイジャーの白昼夢

          君から相手にされず 教室の片隅で眠っている 男の精子は1~4億匹いる 意思とは関係なく 一斉に君に向かって泳ぎ 尿道を貫こうとする おぞましい光景 勃起して防衛する 俺はさながら ボロ家にふきすさぶ 雪に堪える 箕虫のようさ 泣けないかわりに あそこの先っぽで 男泣き 脈なんてないんだよって わかっていながらも そんな君を目で追って みずから鎖につながれにいく 打たれよわいのに 奴隷気質なそんな テメエに泣きたくなる 自由に憧れながらも見失い 本当の幸せは子孫繁栄なのか わか

          空飛ぶビジネスバッグ

          可愛い子ちゃんの ボディーガードになり 華奢な腕の中で息絶える 生涯の幕引きを 死にたいくらい 憧れる いやしかし、 喜ばせるのが好きな 俺たちの奉仕を喜ばなければ 尽くし続ける習性を見抜く 世の中にイメージチェンジを 願ったところで敵わない 朝のラッシュに変異し、 なにかが違う憧れを 懐いちまった 変態男が命がけで線路を渡る 雀が鳴く送電線の下で 電車にはねられる 漫画ならおもしれえ 好奇心は猫をも殺す

          空飛ぶビジネスバッグ

          一握の砂

          洋服は70%OFFしか買わない スーパー行ったら半額シールを探す おさがりでかまわない 暇さえあればメルカリ見てる 手の届かない品物の 値打ちが下がれば ランクアップできたと誤解する 明日が見えてこないのは 昂揚させがちな、 この手にあると思えてこないだろうか 久しく新発売を待ったことがない 私生活を楽めたら 明日が開けるかもしれないと ティンダーで呼びかけてみたけど ブスすらこねえ 課題は山積みで 楽しいことが山ほどあって 大変だわ 祝祭日が期待に叶わないなら 始まる前にお

          一握の砂

          夕方5時のおつかれさま

          秋の終わり 大合唱が聴こえる 電波塔の高圧電線に メジロが止まってる 雑木林で何十羽のカラスが 舞ってハイタッチしている 大宮八幡宮前は道路工事が多い 俺のアパート前の 通り道を舗装機が踏み鳴らす 顎にずらした マスクを元に戻して、 「俺は住人だ」と バリケードの前にいる ガードマンへ伝えると、 三角コーンをずらして 「危ないですので 自転車をおりてついてきてください」 と誘導される 善福寺川が氾濫しないように 台風に備える 余命残りわずかな 蚊は必死で服の上から 刺してくる

          夕方5時のおつかれさま