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面倒くさいことにフォーカスしてみる

「面倒くさいと思っていることを10個教えてください。」
と言われたら、多くの人が悩まずに10個全てを思いつくと思います。むしろ10個では足りないという方も多いかもしれません。

仕事に限定しても、面倒くさいと思うことは多々ありますよね。
ところで、その面倒くさいことを「仕方ない」とため息をつきながら、やっていませんか??
面倒くさいと思ってしまうと、スピードも落ちますし、集中力も低下してミスが増えたりします。

自分が面倒くさいと思っていることは、少なからず他の誰かも思っているはずですし、その数が多ければ多いほど、この先も誰がやっても面倒くさいことなのだと思います。
この面倒くさいを解消していくことで組織能力は大きく改善します。

しかし、成功事例の共有は数多く行われる一方で、面倒くさい事例にフォーカスされることは多くありません。
恐らく、愚痴や能力不足、やる気の欠如などと捉われてしまうのが嫌だからという理由が多いように思います。
結果として、まさに「くさいものに蓋をする」状態になりがちなのです。

成功事例の共有がおいしいものを食べることだとすると、面倒くさい事例の共有はお腹を空かせることだと考えています。
美味しいものばかり食べていても、お腹も一杯、美味しさもわからなくなってしまいます。
少しでも身に覚えのある方は、面倒くさい事例にフォーカスしてみてはいかがでしょうか。

ただし、上記にもある通り、成功事例と違って、穿ったものの見方となりがちですので、建設的になるように面倒くさい事例解消のステップをご紹介します。

<面倒くさい事例解消のステップ>
1.リストアップする
2.リストアップされた事項の目的を明確にする
3.面倒くさい理由を明確にする
4.中止できないか選別する
5.他のやり方に変える

至極当たり前のステップではありますが、それぞれにポイントがあります。
そのポイントについて、触れていきます。

1.リストアップする
一人ではなく、組織全員で取り組むこと。
それによって、たくさんの面倒くさい案件が集まります。
そして、案件が集まった後、投票します。総選挙ですね。
そうして、面倒くさいランキングをつくることで、多くの人が頭を悩ませていることが可視化されます。
また、この場では意見を出した人に対して偏見を持たないということもルールとして決めておくことが大事です。

2.リストアップされた事項の目的を明確にする
そもそも何の目的でやっていることなのかを明確にしましょう。
決められているからやっているだけという受け身の姿勢はあまり良くありません。目的を考えることで問題意識を持つきっかけにもなります。

3.面倒くさい理由を明確にする
理由について、以下の3つで分類してみましょう。
①意味がないと思っている
②必要なことだが、コスト(時間、手間)がかかりすぎる
③必要なことだが、無駄が多い(やりすぎ、細かすぎ)

ここは、混同しがちなポイントです。
理由がバラバラだとその後の対策も変わりますので、きちんとベクトルを合わせましょう。

4.中止できないか選別する
面倒くさいリストに挙がった事項を中止できないか選別しましょう。
その際に大事なことは、思い切って切り捨てることです。
中止してみて問題が生じた場合には、また戻せば良いというくらいのつもりで構えなければ、結局何も変わりません。

5.他のやり方に変える
中止できないものは、他のやり方を考えることになりますが、ここもドラスティックに変えるべきです。
この段階では、自分たちだけで頭を悩ませるだけではなく、外部の知見も大いに活用すべきです。
外部への単なる丸投げでは上手くいきませんが、自分たちで目的と課題を明確にしておけば、今までの自分たちには無いものでも上手く取り入れることが出来ます。

面倒くさいと思うことは悪いことではなく、課題への気づきでもあります。
1年も始まったこのタイミング。改めて、面倒くさいことと向き合い、改善を図ることで、目覚ましい変革を遂げる1年にもなるかもしれません。

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