不妊治療からの妊娠
現在妊娠12週5日目。
4週で妊娠が分かってからのこの2ヶ月間がとても長く感じました。
4週〜8週位までは、子宮外妊娠の心配から始まり、心拍は確認できるか、そして出産まで安心出来ない流産の心配が尽きませんでした。
雑誌のたまひよやネットで、妊娠中食べてはいけないものや生活上の注意点を徐々に確認しながらの慣れない妊婦生活。
事前に調べていても、その知識が行動や頭に叩き込まれていないので、たまに「うっかり」があるんですよね…。
そうすると、トキソプラズマ 、リステリア菌は大丈夫か、毎日お腹に電気毛布巻いてたけど、そう言えば電磁波って大丈夫だったの…?等…心配でネットサーフィンが止まらなくて。
心配な事は、妊婦検診の時に病院の先生に一通り確認をして一安心すると、今度は鼻からスイカ、下半身交通事故と例えられる想像出来ない様な出産の痛みに私は耐えられるのか…と新しい心配が出てきたりして。
妊娠の喜びだけで頭をいっぱいにしたいのに中々そうもいかず、兎に角色々と心配が尽きませんでした。
そんな事を考えているうちに、6週頃から今度は悪阻が始まり、寝ても覚めても四六時中気持ち悪い地獄の日々。
寝つわり、食べづわり、よだれづわり、吐きづわりと豪華フルコースで一気に全部味わい尽くしました。
10週を越すと吐くのもこなれたもんで、ちょっとお腹すいたから食べ物買いにコンビニ行ってくる!位のカジュアルな感じで、
ちょっと気持ち悪いからトイレ行って吐いてくる!位軽く吐ける様になりました。
それはもう辛い辛い悪阻でしたが、悪夢の様な現実にうなされながらも嬉しい事もありました。
先ずは体重が2.5キロ痩せたこと。
そして、妊婦検診の時に徐々に成長していく赤ちゃんの姿を見るのが楽しみで、毎回本当に勇気付けられました。
私は不妊治療外来にも通っていたので、昔々赤ちゃんが精子と卵胞だった頃から赤ちゃんの成長と頑張りを見ているのです。
夫の方は、丁度一年前の精子検査で
「体外受精以外(しかも顕微授精以外)での妊娠は難しい」
と言われ、そこの病院では理由は教えてもらえず、そこから別の男性不妊外来に通い原因がわかり治療の末、やっと自然妊娠出来る位の数値まで改善する事が出来ました。
私の方は、中々卵胞が育たず薬を飲んで卵胞を育てていたのですが、やっとの想いで妊娠しても化学流産してしまったり、中々上手くいきませんでした。
そんな中、突然先生に「今月は薬を飲まなくても卵胞育つよ」と言われ、夫と私のコンディションが絶好調に達した月に、ワレワレはこの世に新たな生命を誕生させるのだ!と可能性を引き上げられる事は全てやりました。
その月は検査薬を使う前から、素人の勘ですが、今月絶対妊娠する!私はそう確信していて、検査薬を使ってみると、赤ちゃんの"産まれたい"という意思を感じる程、確認線よりも濃くはっきりと陽性反応が出ました。
そんな不妊生活を経て、妊婦健診のエコーで見る赤ちゃんの心拍の動きには本当に勇気付けられたのです。
そして、辛い悪阻も夫の献身的な支えがあったお陰で何とかもうすぐで乗り越えられそうです。
夫は仕事が忙しい中、掃除、洗濯、買い物、食事の支度、食器の片付け、日々の私の愚痴聞き(気持ち悪くて寝た切りの変化のない毎日なので愚痴の内容もネガティブ&毎日同じ)を嫌な顔一つせずに毎日こなしてくれました。
12週目に入った最近は、やっと妊婦生活にも慣れてきて、頭で考えなくても自然と食生活や普段の生活で色んな事に気をつけられる様になってきました。
妊娠が分かった時にあんなに怖かった出産も、つわり中の夫の頑張りや、病院の先生の赤ちゃんや私のメンタルをさり気なく気遣ってくれているのが伝わる会話。
周りの人の優しさに触れる度に。
エコーで見る赤ちゃんの"産まれたい""生きたい"と感じられる程力強い心拍の動きを見る度に、出産の恐怖を超える程のパワーを沢山貰えました。
お陰様で、今は恐怖心以上に赤ちゃんとの出会いが楽しみな毎日です。
赤ちゃんが生まれるまでの十月十日。
心配や恐怖や嬉しさを日々感じながら、感情が目紛しく動く十月十日を過ごすことにどんな意味があるのか、少しだけ分かってきた様な気がします。
とは言ってもまだまだ油断できない妊娠初期。
この先何があるかわかりませんが、家族3人で何でも乗り越えていこうと思います。
出産後(卒乳後)の夢は、今となっては憧れの大好きなお寿司とお酒で豪遊する事です。