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ドラマでカルマは解消できる

【人生に尽きない悩み】

悩みごとあります?
それも結構ディープなやつ。

夫婦、親子、職場の人間関係、仕事、収入、
あらゆる悩みにドラマは効く。

何故なら、
ドラマでカルマは解消できるのだ。

カルマとは?
ざっくり説明すると、
良いことしたら良い人生、悪いことしたら悪い人生になっちゃうよ、
の良いこと、悪いことの部分がカルマで

こういう宗教的、又はスピリチュアル的な発想の時に
「カルマ」って言葉が使われて、
良い人生にしたいなら、「カルマの解消」をしましょう、
みたいに使われる。

【カルマが解消されるとどうなる?】


人間関係が改善する、辛かったことがなくなる、
金銭的な問題が解決する、不幸なことが起こらなくなる

などなど。

ドラマを見るだけで、そんな風に悩みが消えたら最高だ。

マンガやドラマ、映画を見ると
良いことが起こるってなったら、

「時間がないからドラマ見ない」とか、
「子供がマンガばっかり見てたら注意する」とか。

いやいや善行なんで
どんどんやったらいいと思う。

もし、悩みごとがあるなら、
Netflix入って一日中ドラマ見たら
かなり本質的に悩みが解消されると
私は思ってる。

熱く語らせてくれ。

先にいっておくと、カルマの解消には
「ドラマの見方」なるものがあるので、
紹介する。

かなり穿った見方(うがった見方)になるので、


アタシは家族に
「ドラマがつまらなくなる」とか、
「母、めんどくさい」
と言われる。

ちなみに、「穿った」(うがった)というのは、
国語辞典だと物事の本質をよくとらえる。人情の機微やことの真相などを的確に指摘する(新明解国語辞典)
という良い意味なんだけど、
うちの家族的には、ひねくれた見方、という意味で言ってるはず。

気にしない、これはカルマの解消なのだ。

【穿ったドラマの見方】

アタシのうがったドラマの見方は

Netflixの『愛の不時着』から始まった。

北朝鮮の様子とか大富豪の話。
全く設定に共感できるところは無いのに
韓国のみならず世界でもヒット。
「何故ここまでハマる人が沢山いるんだ?」
不思議だった。
が、結局自分もハマり、何度も繰り返しみた。
中毒性が高く、ヤバいと思ったのだが、止められない。

他の韓国ドラマも見始めてしまう始末。

そして気づいてしまった。
「全部ストーリー同じやん」

主人公と、恋に落ちる相手役は、
子供時代に出会ってて、
恋愛適齢期に
偶然また出会って恋に落ちる。

そして、私たちは過去出会って惹かれていた、
と知り、
更に「本物の運命の愛」を感じて、強く結ばれるのだ。

「え?ありえないよね?」
「そりゃドラマだもんね」

「毎度、子供の頃に出会ってた人と運命的に恋に落ちる設定、ナゾや!」

「でもさ、ここまで設定同じものを大量に作っても
沢山の人が見る、ハマる、ナンなんだこれは!?』


何故ハマるのか、なぜ基本的なあらすじがこんなにも同じなんだ?

それを理論として知りたくなったのだ。

じゃないと、会社辞めて毎日半日以上ドラマを見てる自分は、
不毛ってことになるので、なんとかドラマを見る理由を見つけたかった。

タバコをやめられない人がいう屁理屈、みたいな感じですかね?

【実は学問的な話】

映画やアニメなど脚本には、書き方のルールがある。

つまり、感情的に書いてるんじゃない。

むしろ、非常に細かい法則や数学の方程式のようなはっきりわかっている答えに基づいて作られてる。

つまり『感情マニュアル』なるもので作られているドラマに
感動し泣いたり笑ったりしてるのだ。

これはもう、感情を操作されていると言っていい。

何で感情が操作できんだろ?

実は、人間という生物の行動と感情は、法則があり、数式のようなもので決まっていてマニュアル化できているだ。

人生で一番大きな悩みとは、つまりお金とか人間関係のように思うかもしれないが、実は感情に振り回されていることなのだ。

例えば、100万円あるとする。
人によっては、「100万円もある」、だし
「100万円しかない」って人もいる。
つまりそれは、その人だけが感じるその人の感情だ。
100万円は100万円である。
そこに感情をくっつけて人は物事を判断しているのだ。

そして感情に振り回されて生きていることを
論理的に分析し尽くしたマニュアルというものが存在しているのだ。
これは人間行動学という学問なのだ。

ちなみに残念だが、ロマンス詐欺とかおれおれ詐欺とか
詐欺師は、めちゃくちゃこの人間行動学を使うのが上手い。

詐欺師は、こうすると、こう感情が動く、という言動と感情の動きを
めちゃくちゃ把握している有能な悪いやつなのだ。

だってニュースとかで見るでしょ、詐欺師は人当たりがいい、
詐欺師だとバレると豹変する。
演技ができるのだ。



ドラマに話を戻すと、
ストーリや設定作りでは、創作者向けに対立・葛藤類語辞典とかトラウマ類語辞典ってなものもあって、こういうの見たりして設定つくるんだな、とわかる。

で、行動と感情のマニュアルに当てはめて、状況設定を、
「コミカル」とか「超不幸」とか、時代を変えてみたり、男女関係を入れ替えてみたり、
するとはい、作品ひとつ出来上がり。

そんな風に物語は作られている。(制作に関わる人が見たら、そんな簡単じゃないよと怒られそう。)

でも、だからこそ、法則やマニュアルに忠実に作られたドラマは裏切らない。面白い。

だけどさ、ネット配信のドラマって沼なんですよ。
でも沼ってたい。
だったら、沼った時間も「損」したくない。

ここから「学び」を得ようじゃないか。

【穿ったドラマの見方でカルマを解消する方法】

とにかくドラマが好きな私が、ドラマで大量に時間を割いてもOK。
むしろ割いた方が、幸福に近づく!とわかった見方は次の3つだ。

①ドラマは直観で選ぶ。
直観で見たい、目に留まったものは、自分の潜在意識が反応したと言える。
今見るべき学びが詰まってるから、我慢しないで見るのだ。
いや、むしろ神様が見ろと言ってる。
時間が無いとか思わないで、ピンときたら、
楽しんで、
人生が良くなる「カルマの解消」のためにどっぷりハマって見るのだ。

②自分の感情を客観視する。
常に意識しするのは、「あ、私、今興奮した」
「このシーン、めっちゃ好き」「こいつムカつく」っていう
自分が感動したとか、嫌悪した部分で、ちょっと一時停止する。
本当に一時停止はしないが、どっぷりひたってる状態から自分の感情に気付いて一瞬「現実」に戻る。
そして、何にキュンとしたか、ワクワクしたか、どういうところがムカつくかを言語化する。

例えば、愛の不時着でリ・ジョンヒョクが
「約束したんだ、見えてる間は、守ってやるとー。」とか
「君に白髪が生えて、シワもできて、老いてゆく姿を見てみたい。」とか
(愛の不時着 6話 12話)

愛の不時着 6話 12話



キュンとしますよね、つまり自分も男性に言ってもらいたいと私は思ってる。
誰に?そこ。そこが「カルマの解消」となる。
それは俳優ヒョンビンでも、役名のリ・ジョンヒョクでもない。
実は、自分の夫だったりする。恋愛中とか片思い中ならその相手ですな。
自分の脳と心が、本当はこの言葉でどんな風に幸せ、あるいは苦しみ、
を感じて、実在する誰に言ってほしいのか誰だと思って辛いのかを自己分析するんですよ。

そうすると、今自分に足りてないものがわかる。
で、あー私はこの言葉を夫に言われたいんだな、こんな風に言われたら私は幸せを感じるんだ。
と思って、自分の幸せポイントを見る。

これがアクション映画だったら、かっこいいと思ったシーンでその役のどんなシーンがかっこいいかを言語化する。
かっこいい、はつまり憧れの感情で、憧れって「自分がなりたい」ってものが目の前に映像や音として現れてる状態。この場合、異性でも自分のなりたい姿だったりする。
ちなみに私はキングタムの王毅将軍の言葉がめちゃくちゃ感動するので、
つまり私は王騎のような人になりたいわけです。
王騎は穏やかで大きくて優しい、そういう人になりたいというのが自分の願望だと知るのだ。

キングダム 王騎将軍


③ とことん熱く語る
といっても、人に言ったら引かれる。
ここでのポイントは、具体的シーンとどんなところが良かったか、どんなところが辛くて見てて苦しかったかをアウトプットする。
これを
ノートに書いたり、音声入力でメモに記録する。気持ち悪いですか?
いえ、これ自分の行動原理を知る作業なんで。
で、それを見直して、どれだけ好きかを、あるいは、辛いシーンなら、
どれだけ嫌かをシーンもわかるように書いといた。
めんどくさ、と思うだろう。
大丈夫、慣れてきたので今は箇条書きで終わり。でもそれを見ると
自分がどんな人間なのかわかって面白い。
ドラマ見ながら、瞬間的に、あ、私この言葉を誰かに言われたいんだ、
これ、自分が経験したのと何か似た状況を思い出して辛いと共感してるんだとかわかる。

②と③で自分の人間行動学、つまり自分の取り扱い説明書ができる。

②で、自分がしてもらうと嬉しい、して欲しいと思ってることが知れる。
これは結構スッキリする作業だ。
なにせ自分のことは自分が一番よくわからない。

それがドラマのセリフやシーンのピックアップと現実世界の誰に言って欲しい、言ってほしくない、かっこいい、で自分が心から欲していることがわかるのだ。

頭がパッカーンてなる。私、おめでとう、って思う。

私、おめでとう、って思うと、自分では気づけない潜在意識の部分でこれらを認めるって状態になりますー。(潜在意識とはとりあえずそういうものだと思ってください)認めると、「心のブロック」、「理由がよくわからず行動できない」、とか「自分を過小評価する」とかが減っていく。自分はこれでいいんだと思えるようになる。

潜在意識の中では、自分とかドラマの俳優とか区別なく、目にしたものを自分ごとに感じる。
なので、幸せなシーンを見て、言語化すると、脳は安心するので心のブロックは増えていかないのだ。嫌な経験も然り。「嫌だった」が誰に何をされて嫌だったか、過去の出来事を明確にするだけで、それは感情と切り離され、認識する作業なので、脳が「嫌だった」と認識するだけで納得して感情が薄らいでいくのだ。
逆にこれやらないと、フラストレーション溜まってホントにただのドラマ中毒なんで、ドラマの見過ぎはしない方がいい。ただの沼だ。

③でその深さが知れる。熱く語りたいことは、すごく自分が不足してるものを反映してる。アクションだったら、自分はとにかくその人になりたいのだ。だから、例えば屋根から屋根へ飛ぶシーンなら、普通は人ができないことを自分はしたいと思ってる、と認識することができるし、ヒューマンドラマで親と子供が仲直りするところをみて苦しくなったら、自分が実は仲直りしたい人がいる、それは誰かと気づくことができる。
そしてそのドラマの親や子供に自分の親子関係を投影して見てるのだ。
それを知るだけで、脳は癒される。心が穏やかにスッキリするのだ。
それはいってみたら、セラピーやカウンセリングを受ける、いやそれ以上に
効果の高い癒しだと思う。

で、これが何で「カルマの解消」になるかというと、
人は「自分の感情」を満たすために
人に良いことしたり悪いことしたりする。
自分の感情が自分でコントロールできれば、人に何かを求めたりはしないのだ。逆にこの感情の元になってる対象者に感謝したりする。

そうして欲しい相手がいるんだな、そうしたい自分がいるんだなって知るだけで、自分が満たされていくのだ。

こんなドラマの見方をするようになってから、
私は結構な時間、平日の昼間に半日ドラマを見ている。
罪悪感は全くなくなったし、
あれやこれやの自己啓発にお金を注ぎ込み、本を沢山読んだけど
ドラマ見るのが一番効果が高かった。
(自己啓発は全然ダメじゃないです。むしろやった方がいいと思います。)

リビングで今日も新しい自分の感情発見をし、自分の感情を認めるだけで、
人間関係も仕事へのモチベーションもどんどん良くなる。
「ドラマでカルマは解消する。」
面白いと思った方は、お試しいただきたい。


#創作大賞2024 #エッセイ部門

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