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サウナの魅力はなんやろか

先日銭湯に行った。このご時世、それほど多くないだろうと考える僕のような人が一定数いたのだろう。銭湯には少なからず人がいた。

たまには違うことをしたいと思う、もうその考え自体が人と同じらしい。銭湯が日課の人もいると思うので、一概にはいえないけれども。


最近サウナが流行っているみたいだ。人づてなので、本当かどうか知らない。テントサウナの拡大や、家にサウナを取り付ける方もいるほどと聞く。あいにく僕は今までサウナにそれほど関心がなかった。

その良さを理解したいと思うけれど、理解したいと思っている時点でサウナの本当のよさは分からないような気がする。

皆が好きだというものを遠ざけてしまう、僕の天の邪鬼的な側面が理解を妨げているといえなくもないので、一応サウナに何度か入ってみた。

サウナに入るとする木の匂いにはじまり、いくつかあるチャンネルからなぜか選ばれた番組、届きそうで届かない距離にある焼け石など、雰囲気は悪くない。

けれど、別段好きになるような要素もない。

世のサウナ好きはどのようなところにひかれるのだろう。周囲に何気なく聞いてみても誰も教えてはくれない。核心部分については誰も触れようとはしない。僕の周りにいないだけなのだろうか。

まずなんといってもただの我慢比べになってしまうのは面白みがない。誰も何をいうでもなく、所在なさげにいる様子がつまらない。何を考えているのか。

サウナから出たあとの、水風呂の楽しみをおもっているのだろうか。目の前に流れる番組を何も考えずに見ているのだろうか。本当にただじっとしているのか。

じっとしているのはすきな方なのだが、サウナでとなるとなぜだかじっとしていられない。なんせあついから。僕はどうやらサウナに向いてない。

水風呂に浸かる人を見ると、今までの努力が報われたような顔をしている。よく水風呂に浸かるほど長くサウナに入っていられると感心こそすれ、そうなりたいかと言われると話はべつだ。

世のサウナ好きは体温の異常な変化が病みつきになっているのだろうか。それは僕にも分からない。

だけども何度か入っていると、サウナから出たときの爽快感はすきだと思うようになった。今までムッとした蒸気にあふれた銭湯の中が涼しく感じられる。

なのでサウナについて聞かれたら

え?サウナ?嫌いじゃないよ?

とこれから言えそうな気がしないでもない。


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