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「期間限定フリーランス」は大いにアリ。

私は約5年間専業フリーランスとして働き、現在は派遣社員と掛け持ちをしていますが、自分の経験や周囲の人たちを見ていると「期間限定でフリーランスとして働くのは、全然アリな選択だな」と感じています。

「一定の時期だけフリーランスだった人」は意外といる

たとえば、私の知人でフリーランス経験がある人には、以下のようなパターンがあります。

・子どもができたことを機にフリーランスになり、小学校入学が近づいてきたタイミングで会社員に戻った

・前の会社を辞めてから次の就職先を見つけるまでの数ヶ月間、フリーランスとして仕事を請けていた

・フリーランスとして複数のクライアントを担当。数年後、そのうちの一社に雇われ、フリーランスとして請けていた仕事も可能な範囲で継続している

このように、ストイックにずーっとフリーランスで働くというよりも、ライフイベントや自分の希望・事情によって、一部の期間を専業フリーランスとして働いていたという人がけっこういます。

その人たちと話していると「フリーランスを経験できて結果的にはよかったし、会社での仕事にも役立っている」「フリーランスになってよかったことも多かったけど、会社員のメリットにも改めて気づけた」みたいな声があります。

フリーランスならではの得られる経験がある

フリーランス経験があると、自分で確定申告や請求書の作成をしたり、場合によっては営業したり企画を提案したりすることがあるので、ずっと会社員だけをやるよりも多くの経験が積めるんですよね。

不安定な反面、バイタリティやタフさ、「まぁなんとかなる」的な楽観的な思考なんかも身につきます。

家庭の都合などで「時間や曜日の縛りがあるとどうしても働きにくい」時期だけはフリーランスにして、融通が効くようにするのもひとつの働き方。

世の中で働いている人全体では「フリーランス経験がある」という人のほうが断然少ないので、数年間フリーランスを経験し、ふたたび就職したいと考えたときに、その経験を買ってくれる会社もあります。(もちろん、それなりのスキルや実績は必要ですが)

「フリーでやっていけるか不安」という場合も、なにも、一度フリーランスになったら一生そのままじゃないとダメ、というわけではないんですよね。会社員も然り。

「とりあえずやってみる」ができる時期は限られている

あと「エイやっ」という感じでフリーランスに挑戦できる時期って、限定されているような気もします。私は20代でフリーランスになりましたが、40代とか50代だったら(自分の場合は)体力面とか子どもの受験とかのことがあって、きっと身動きが取りにくかったと思います。

フリーランスになって大変なことももちろんありましたが、まだ独身で「自分のことだけどうにかすればいい」みたいな時期にフリーランスになったのは、結果としてよかったです。

会社員のころから着々と準備をしていて、フリーランスになってから収入を得られる目処も確実にあるのであれば年齢を重ねてからでも全然OKだと思いますが、20代とか30代のうちなら、もしフリーランスになってみてうまくいかなくても、また会社員にも戻りやすいんですよね、思っているよりは。

どんな働き方をするにせよ市場から求められる技術や経験を持っていることは必要ですし、フリーランス礼賛でも会社員礼賛でもなく「やってみようかな」という感じでキャリアのなかにフリーランス期間を入れる、状況が変わったらまた雇われて働くという選択肢は、全然アリだなーと感じています。



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