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スウェーデンの教育システム

おはようございます、こんにちは、こんばんは。
この挨拶は、コロナ禍にビデオ型のオンデマンド授業の担当の先生が毎回言っていた挨拶です(笑) 相手がどの時間に見ているのかわからないので、正しいと言えば正しいです。その点、スウェーデン語のHejは(多分)朝から晩まで使えるので、使い勝手がいいです。最近は日本人相手にLINEするときでもHejを使うことが多いです(笑)


さて、そんな前置きはさておき、本題に入りましょう。スウェーデンの教育システムです。1月から2つの授業でスウェーデンをはじめとした教育について学んだので主にそれに基づいて書きます。


教育システム


これがシステム全体です。6歳からあ10年間が義務教育年齢です。
全ての課程において基本的に授業料は無料です。
そして小学校などでは、鉛筆とか、タブレットとかも支給されます。それは、学校は児童生徒に金銭を課してはいけないと決まっているからです。



教育マーケット?

スウェーデンの高校(upper secondary school)は、私立と公立(municipality自治体が運営)に分けられます。スウェーデンは、大学まで授業料が無料というのは良く知られていますが、これは私立学校においても同様です。私立学校も生徒から授業料を徴収することなく、生徒数に応じてmunicipalityから助成金を得て運営しています。私立学校は、その余剰分で利益をあげることが認められています。そのため、設備にお金をかけないとか、教員数減らすとか教員の給料を下げるとかにより利益を上げることは可能です。また、公立・私立ともに校長には経営の能力が求められるのは容易に想像できます。教育者であると同時に一種の社長のようなものです。有名な企業もあり、スウェーデン全土に沢山の学校を開いています。
一番授業で印象的だったのは、スウェーデンの私立高校としてある程度の利益をあげ、そのお金を使って、インドにスウェーデン式教育を施すというものでした。インドでは授業料を取ることが可能なので、そこでまた利益をあげるというシステムです。

私立も無料であることの狙いは、教育を市場化し、競争を取り入れ、質を高めることです。
生徒は義務教育終了段階で、複数の学校を選ぶ権利があります。
どの私立に行くのか、どの公立に行くのか、生徒は選べます。
そのため、どの高校も、こんな魅力的な教育をしているよ!って様々な手を使ってadvertiseします。

前の授業では、ロールプレイングで、4つの学校(ウメオに実在する)の校長役と、生徒の保護者役に分かれて、学校説明会のようなものをやりました。そこでは、様々なバックグラウンド・望みを持った生徒の保護者がなにを重視し、結果どういった理由でどの学校を選ぶのかっていうのを実際に体験しました。

例えば、両親がインターナショナルで、子どもも海外の大学への進学を検討しているパターンは、外国人教師の数が多い学校を選ぶなど。
他には、Dyslexia(ディスレクシア・読み書きに困難を持つ)の生徒を持つ保護者は、通常学級での教育を望み、そして、additional staffが多い学校を選ぶなどでした。


今日はこんな感じで、スウェーデンの教育システム、市場化についてまとめてみました。それでは、Hej då!






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