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私の徒然草②

最近、「多視点化」「全方位人間」という言葉を多用します。教員として、磨かなきゃいけないことを表現しているのが、この2つの考え方だと思うからです。この二つをマインドセットすることで、できることも見えるものも増えたと思います。
ちょっと語らせてください。

⭐︎「多視点化」

物事を多面的かつ多角的に捉えられる人になりたいと、ずっと思ってきました。
ただ最近、それだけじゃないって思うのです。

特に教員は。

私が学生時代尊敬していた先生を思い浮かべてみました。先生はteacherであり、でもstudentの気持ちがわかる方でした。

私の大好きな漫画家さんは、その方にも大好きな漫画家さんがいました。漫画家であり読者でもあるということです。

尊敬する部の恩師は、顧問であり部員であり演劇の制作の一員でした。

好きだったあの人は、共感性が高くて色んな人の気持ちに寄り添える人でした。

バイト先で出会った素敵な方々は皆、働いている側の気持ちや行動を想像し理解しようとしてくれる人でした。

自分の立場だけじゃなくて、色んな人に寄り添える、というか、同じ目線を想像できる人って、信頼できるのだと思います。
そういう人には自然と人が集まる気がしています。

だから、そうなりたいなと思って、常に相手の立場を想像して行動するようにしています。

おかげで遠慮マシーンになったり、ここぞって時に一歩出遅れたりするわけですが、、、

教員である以上、どうしても「しなきゃ」「させなきゃ」「やらなきゃ」になっちゃう「きゃ三銃士」が現れる時がありますが、多視点化を忘れないで立ち止まれば、見えるものも変わるのではないかと思います。

現場は理想だけで語れるものではありません。
ただ、理想は持っていて損はないと思うのです。私は多視点化の大事さを実践したいし伝えたいと思うのです。

⭐︎「全方位人間」

教員は生徒の視野を広げ、チャンスを提供するための存在だと、私は考えています。教員の視野が狭かったら、伝えられることもそこまで。教員の考え方の幅や経験の厚さが、生徒に影響するのは間違いないと思うのです。

現に自分も、学生時代お世話になった先生方から学んだことが、自分の人生に影響したことが多くあります。
キライだった先生から反面教師として学び(笑)、学問的好奇心を刺激してくださった先生を師と仰ぎ、先生の話が忘れられなくて、体験すべく旅に出たこともあります。
私が今教壇に立っているのは、確実にこれまで出会った先生方の影響です。

学校で過ごす時間は限られていますし、ある教科の授業、とだけ考えると先生と生徒が同じ空間と時間を共有するのは、ほんのちょっと。

しかも、学校で勉強したことって何割頭に残るのでしょうか?

覚えてることって、ひと握り。
覚えてること、残ることって結局自分に真に響いたことだけなんですよね。

話を戻します。
自分に響く何かを手に入れるためには、それを知る場、経験する場、興味を持つきっかけが必要です。
それを散りばめるのが教員の役目なんだと思います。
ステレオタイプを垂れ流すだけでは、私は最初に定義した存在にはなれないと思うのです。

じゃあ教員はどうあるべきか。

「全方位人間」
だと、私は思うんです。

ここにはいくつかの意味を込めています。

まずは、常にアンテナを張りめぐらせていること。生徒の様子、自分の興味関心、専門知識の更新。教育に携わるものとして、何事にも無関心は御法度だと思います。
何でもひとまずやってみればいいじゃん!精神です。知らないことを知るのはちょっとしんどいこともあります🫨だけど踏み込めば楽しかったりします。
やってみて合わなければ、やめればいいと思うのです。

次に、どこから見られても恥ずかしくない人間であるということ。
いや、私にも触れられたくない過去とか、ありますよ?笑 だけど、基本的な自己開示はしておきたいです。

生徒が子どもから大人になる重要な時期に出会う「大人」=教員。ということは、やっぱり恥ずかしくない背中を見せたいです。
だから、ゴミが落ちていれば拾うし、困っている人がいたら手を差し伸べたい。

だけど、大人だって完璧じゃないんだよって、弱い部分も隠したくない。
虫がキライで、野球で好きな球団が負けたら元気がなくなって、苦手な教科があって、ミニトマトが苦手。

まだ程遠いけど、アンテナ📡を張って、どこから見られても恥ずかしくない人間になりたい。そう思って少しずつ、頑張っています。


ただ、「多視点化」と「全方位人間」を理想とする中で、「自分、なんのプロフェッショナルにもなれてないなぁ。」と落ち込むことがあります。
抜きん出た何かを持ち合わせて取り組んでいる方を見ると、とても羨ましく輝いて見えます。
器用貧乏寄りの私は、色んなことに手を出すだけ出して、スペシャリストには程遠い人生…

教員はゼネラリストだと思っていますが、やっぱりスペシャリスト、かっけぇです。
人間なので、得意不得意は仕方なくて、きっと私には難しいので、ひとまずゼネラリストになることを目指していこうと思うものの…。

理想と現実と隣の芝生の青さと。
色んなことと戦いながら、また日を跨いでしまいました。。。

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