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RoR『砂糖の世界史』

岩波ジュニア新書276 砂糖の世界史〔電子書籍版〕
川北 稔著
2016年6月28日発行

「砂糖」を軸に文化・経済の発展を考える本
『銃・病原菌・鉄』のようなものが近しいイメージ。

タイトルからやや重そうな気配を感じますが、Unlimitedで無料感覚なので流し読み。
ゆっくり読んでも楽しそうですが、沼が深そうなので割り切っての流し読みも良きかも。

冒頭の
コーヒーとかビールとかタバコって最初苦手から始まって気付けば大好きってルートだけど、砂糖ってスタートからみんなをわかりやすく虜にする存在ですごいよね。
ってあたりから<確かに!>がたくさん。

サトウキビから作れることがわかり、
これは良いぞと取り入れられ、
高級品として扱い、
大量に作るためにプランテーションとか奴隷売買など行い、
高まる高級感をステータスへと変化させ、
文化・経済・政治などなどをぶん回してきた。

面白いです。

最後のエピローグは大学教授である著者が読者(ジュニア新書なので中高生想定?)に向けて、歴史を学ぶ面白さや大切さを伝えていて胸が熱い…!

歴史学というのは、たんに昔のことを調べる学問ではありません。いまある世界がなぜこのようになっているのか。ここにくるまでにはどのような歴史的変遷があって、今こうなっているのか。そういうことを研究するのが歴史学なのです。

本書、エピローグより。

以上

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