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京都、大阪を自転車で往復①京都から大阪へ

3月22~23日の2日間、京都・大阪を自転車で往復しました。
普段、運動やトレーニングをさほどしていない人間でも片道45キロほどある道を自転車で行くことができましたので、ここにその記録をします。
京都→大阪、大阪→京都を自転車で行きたいという方、ぜひご参考ください。

ちなみに、私は京都で一泊、大阪で一泊しました。京都までは電車で行っています。
京都・大阪間は、鴨川→桂川→淀川の川沿いで行きました。大阪→京都では、枚方から国道を利用しましたが、やはり川沿いのサイクリングロードの方がベターです。いずれも片道だいたい5時間半~6時間半程度。休憩を入れているので、実質4時間くらいです。

はじめに 自転車の長旅のための準備

自転車で行く前に、必要なことはある程度調べ、準備しておきましょう。

・いざとなったら電車に乗って輪行できるか、自転車をチェック
・道順や地図を確認。
・地図は必ず印刷して、スマホがダメになっても大丈夫なようにしておく
・雨具や輪行袋などの準備
・荷物をなるべく減らす
・パジャマはレンタルする
・服は防寒着のほか、着替えの下着とインナー1着分があれば大丈夫
・宿に自転車は停められるかどうかを確認する

当初の計画では京都から大阪まで行きだけ自転車で行き、帰りは輪行して自転車は袋に入れて電車で帰ろうと思っていました。

しかし、私が持っている自転車は輪行できないタイプだとわかったため、仕方なく、帰りも自転車で行くことになり。結果的に自転車で京都・大阪間を往復することになりました。

輪行できるかどうかは、スポーツサイクルを扱う少し大きな自転車屋さんで聞くと、教えてくれます。

京都から大阪、大阪から京都までは片道40~45キロ程度。決して行けない距離ではありません。しかも、川があるので(鴨川・桂川・淀川)川沿いにサイクリングロードもあり、ロードをそのまま走れば、たどり着けます。

道は割と簡単で、むしろ難しいのは街に入ってからホテルに行く、お店に行くなど特定の場所に行くときくらいでしょうか。
なので、なるべく宿は慣れているところや2度目以降の場所をおすすめします。自転車が停められるかどうかも重要で、あらかじめチェックしておきましょう。

荷物の減らし方

なるべく荷物も減らしたいので、宿でパジャマやルームウェアのレンタルができるのならば、利用しましょう。

私は今回、京都・大阪それぞれのゲストハウスで利用しました。大阪のゲストハウスでは、そういったサービスはまだやっておらず、オーナーに連絡して、サービス導入の検討を申し入れました。
前向きに検討してくれ、さらに買ったばかりの新品を使うことができました。こうしたやり取りがスムーズにできる宿、であることも旅の上では重要です。
なので、少々堅苦しいホテルよりも、私は2度目以降のゲストハウスにしました。ホテルでもゲストハウスでも自分にとって楽な宿を選ぶのがベスト。

荷物で一番かさばるのは、衣類です。でも、今回3月の下旬なので、気温の寒暖差が激しく、寒くもなり、暑くもなる時季。
ちょうど私が行った日は、1日目が25度を超える夏日で、2日目が雨。そしてその前日は雨降りでウールの上着を着ていても寒い、という状況。

冷え性の私にとって、防寒着は外せませんでした(ウールの上着セーター、ダウンベスト、ダウンジャケット)。
だから荷物がかさばるのはしょうがないとしても極力、減らせるものは減らす。

必要最低限のものに絞りましょう。
1泊2日分の下着と汗や雨に濡れたときのための着替えがあれば、あとはコインランドリーを利用すれば何とかなります。
宿のパジャマを着て、洗濯と乾燥を済ませましょう。

タオルも、日本手ぬぐいと速乾のコンパクトタイプくらいに絞って雨に備えるくらいがいいです。宿でレンタルしましょう。

あと、私は方向音痴なので、道は何度も地図を見て確認しました。自転車走行中は道を確認するのが地味に面倒くさいです。
なるべく、サイクリングロードなど曲がらなくてもいい一直線の道を選んで迷わないようにするほうがスムーズです。

ちなみに、雨具についてはズボンを大阪で買いました。上着は持っていたのですが、いざとなったらコンビニで買えばいいかなくらいに思っていたところ、それは間違いでした。
自転車で走るとなると、30分以上耐えられるしっかりしたタイプの雨具がおすすめです。後に詳しく触れます。

道(旅順)について

京都・大阪間の道順は難しいことは全くなく、川沿いにそのまま行けばたどり着けます。


冒頭で触れましたが、私は京都から大阪にかけては川沿いのサイクリングロードで行きました。道としては、この川沿いか、国道のどちらかです。

こちらに見える1号線を南下していけば行けます。


大阪からは、枚方から国道を使いましたが、京都で道を間違えて10分くらいロスしたことがあったので、川沿いがおすすめです。

これは、雨降りだったので雨脚が強くなったら、いつでも国道沿いのお店に雨宿りできるようにというのと、
枚方の道があまりにも退屈だったので違うところに行きたかったというのがあります。

どちらも走ってみてだいたいわかったので、次行くとしたら雨であっても国道は走らないと思います。そのくらい、あまりおすすめはしません。

京都から大阪へ

まだまだ咲き始めの高瀬川沿い。この後、見ごろを迎えたのであと1日遅ければ桜の花がしっかり見れたかも。

京都の五条を11時ごろ出発しました。

桜が咲き始め、枝垂桜が咲くのを横目に通り過ぎ、鴨川を南下します。

でも、桜よりも春の日差しを受けて、キラキラ輝く水面がきれいでした。

鴨川はサイクリングロードとして継続した道にはなっておらず、東福寺辺りで西岸から東岸に移動しました。ただ、後ほど東岸に行くので、東岸に入るのは自転車はやや面倒なのですが、東岸を進まれることをおすすめします。

西岸は伏見辺りで中州が道を阻んで途中引き返すことになります。

引き返すことになる中洲付近。このイラストが見えたら注意。
東岸を走っていたらこのように最終的に西岸に渡るように促されます。


さらに進むと東側の桂川がやがて鴨川と合流します。そうしたこともあって、最初から東岸がいいです。さらに合流した桂川が宇治川、淀川の3つの河川と合流するところに着きます。

合流のため、橋を渡ります。
橋を渡って、さくらであい館の展望台から見た川の景色。

ここには、「淀川三川合流域さくらであい館」という施設があります。

特に何かがあるわけではなく、中にはソフトクリームが販売されているくらいです。休憩所とトイレがあり、展望台があります。桜の開花時期に行けばきれいです。

展望台から見た三河川の合流域。桜が咲いていたらきれいなんでしょうね。

京都の五条を11時に出発して、こちらに着いたのはだいたい12時過ぎ。1時間程度で着き、鴨川から合流域まではそんなに遠く感じません。ちょっと余裕を感じて、石清水八幡宮にでも行こうかと思いましたが、駐輪場がわからず、結局断念しました。

後から調べたら、市営駐車場に止められるようです。こういうのって、現地で調べるには何気に面倒くさいので、行こうかなと思う場合は、事前に調べておくといいです。

ここまでは結構スムーズでした。意外とここからが大変だったのです。

枚方で休憩がおすすめ

枚方では、左側にこういうマンションが、右側には草ぼうぼうの景色が続きます。

個人的に一番きつかったのは、この先の枚方です。

三河川の合流域を越えたら、京都・八幡市を越えて大阪・樟葉に入っていきます。枚方のサイクリングロードといったら、非常に退屈なこと…。

それまでキラキラ光る水面を見ながら見晴らしのいい景色とともに進めてきたのに、この付近はずっと草ぼうぼうで水面も何も見えません。

おまけに同じように自転車に乗った人たちとしばらく、追い越し・追い越されの連続と、道の切り替わりとともにやってくる車輪止め。
車輪止めが現れると、いったんスピードを緩めて、慎重にその小さな隙間を入ります。

これ、体力があるうちはいいのですが、だんだん疲れて集中力がなくなってくるとめちゃくちゃ面倒くさい…!

なぜ京都のサイクリングロードには車輪止めがないのに、大阪に入るとあるのでしょう。
大阪の方が安心して走れる環境にありますが、この車輪止めは地味に面倒で「またかよ」と何度も思いました。まぁ、それ以外は、信号や歩行者、車がない分、スイスイ走れるのですが。

あとは、この辺りは草がぼうぼうで虫が多く、たびたび目や口に虫が入ってきます。目を洗いたいというとき、コンビニはいつでも近くにあります。いったん、堤防を離れる必要はありますが。
京都から行っても、大阪から行っても、枚方はだいたい2時間程度。つまりちょうど中間地点になります。

枚方はこうした道の退屈さと虫の多さから、行きも帰りも休憩地点になりました。

枚方は京都・大阪のちょうど間にあって、ベッドタウンとなっています。人口は多いため、それなりの都市機能はあるものの、住むための街感が漂い、割と静かでごみごみしておらず、休憩地点としても最適でした。

野菜がおいしい枚方のカフェ「草々徒」

草々徒のランチ


行きでは、枚方の古民家カフェ「草々徒(そうそう)」へ。

なんか趣のある看板

たまたま入った雑貨店の系列がこのカフェで、少々行きづらい場所にはあるものの、迷いながら行った価値はありました。

ただ、「静かにしてください」と書いてあるものの、関西弁を話す人にそれは無理だろうということが店内に入るとよくわかります。
そんな感じで、気楽にほっと休憩できる場所でした。

窓の景色が心地よいカウンター席
ランチの前菜。どれもおいしかったです。

ランチは1,650円。私は頼まなかったけど、コーヒーなどドリンクを追加すると100円引きになって、2,000円くらいでドリンク付きランチが楽しめます。

野菜はとってもたっぷりでおいしく、メイン料理よりもずっと大きく皿の上を陣取っていました。

ランチの鶏胸肉の梅ソース


なぜこんなにおいしいかというと、それは意外に水がおいしいからかもしれません。枚方の水がおいしいのでしょうか、何なのかわかりませんが、このカフェでいただいたお水、とってもおいしかったです。

大阪の自転車事情(と大阪人)

守口市では1号線を進みました。

枚方を過ぎると、今度は寝屋川市、守口市に入っていきます。このとき、自転車が輪行できるタイプかどうかを知らず、とにかく輪行袋を買いたかったので、自転車屋さんに行くため、守口市で市街地に入っていきました。

意外に大阪は、自転車が走りやすいです。そして、自転車屋さんも豊富にあります。空気を入れたい、パンクしたなど何かあったら、相談もしやすいかも。
でも店員さんは、買わないとわかると、そこは大阪人、そっけない人も多いです。

私はそのときまだ、輪行できるかどうかもわからなかったのでサイクルベースあさひ城東古市店に行きました。
スポーツ自転車も扱うような大きめの自転車屋に行かないと、相談にも乗ってくれないということがこのときはじめてわかりました。

こちらのお店では、割と新人のお兄さんがかなり丁寧に教えてくれ、雨具を大阪駅のモンベルで買ったらいいということも言われたのでそうしました。

それにしても、大阪人のオープンさには驚きます。私はこのお兄さんからちょっと面白い旅のしかたを聞いたり、さらにその後のゲストハウスでなぜかオーナーの彼女からオーナーとのなれそめ話を聞くという、よくわからない濃密な時間を過ごしました。もう旅はしたくないかもしれない、というほど、この日の頭の中は処理能力が追い付きませんでした。今となっては楽しい旅の思い出です。

京都、大阪は、それなりに都会なので、雨具を忘れても雨が降っていなければ買う場所もあり、何とかなります。
ただ、雨具を買うとしたら、モンベルなどのお店でちゃんとしたものを買うことをおすすめします。

ワークマン系の3,000円程度のものでは、持つのは30分程度です。仕事では6時間以上、風雨にさらされることはないでしょう。2時間に1回くらいはおそらく休憩をとるので、作業着系のものは自転車で長旅する者にはおすすめしません。
どうせ買うなら、3,000円よりも7,000円のものを。3,000円くらいのものは、30分過ぎたら水が入ってきます(経験済み)。

と、大阪から京都までの旅程も書こうと思いましたが、長くなりましたので、別の記事にします。

記事でちょっと触れたおすすめのお店

枚方市内のちょいとおしゃれな雑貨店とランチができるお店

Repos de midi


(読み方、レポデミディだっけな?)
072-843-1525
地図↓



草々徒


072-846-2811



大阪のゲストハウス Hostel奈(ホステル からなし)


泊まれる植物園 Hostel奈(ホステル からなし)
070-3840-9361


オーナーが超個性的。その彼女さん(時々、スタッフのようにいるみたい)はさらに個性的。超濃密な時間が過ごせます。
(パジャマレンタル導入していただき、ありがとうございました)
LAC提携もしているので、LAC会員も利用できます。


自転車も停められます(駐輪スペースは狭いので事前に相談したほうがいいかも?)。

ただ、難点は、大阪市街地から若干遠いこと。大阪駅からはだいたい1時間くらいかかります。

大阪は市街地の自転車巡りが何気に楽しいことがわかったので、そこからさほど遠くなく、自転車が停められるいい宿があれば(あるだろうか…あったら教えてください)それは間違いなくいいでしょう。

大阪の街は道が広いため、人がたくさん歩いていても割とすり抜けられます。京都のように車道に自転車用レーンもあります。

個人的には、次も行くとしたら、福島辺りから税関にかけての近代建築めぐりを自転車でしたいです。

サイクルベースあさひ城東古市店



06-6786-1775


城東古市店のお兄さんにはとても親切にしていただきました。この日、大阪人の洗礼を受けた場所でもあります。なんとまぁ自己開示の見事さと、話のテンポの良さ。これ、京都や神戸のお店ではなかなか味わえない楽しさですね。ほんと、大阪、です!商売ってこういうことなのかな??
(注意)必ずしも、サイクルベースあさひすべての店舗に面白い店員さんがいるとは限りません。

ぜひ、行ってみてください。





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