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でしゃばる夫

ここで、夫のことは色々と書いてきた。

夫は、わたしがエッセイを書いていることも知っているが
わたしも読まれると気恥ずかしい(読まれたくない案件のやつもあるし)し、ペンネームを明かしていないので今のところ読める術はない。

休日の昼下がり、宝くじ当たったらどうする?の話に。

ちなみに、この話わたしから振ったことは一度もない。だって、なんか全く意味がない気がして、これ何?といつも思ってしまう。

夫: 宝くじ当たったらどうする?
私: (またか、、、、、、)うーん、、、、
夫: 離婚する?
私: なんだその答えは
夫: する?
私: 離婚せんし、宝くじ当たり待ちしてたら人生終わってしまうわ
夫: あ、そう
私: だいたい、なんなんその答え。どっからでてきた?
夫: いや、顔に書いてたから
私: 書いてないし、勝手に読み取るな。じゃあ、当たったら離婚するん?
夫: せん。
私: もうなんやそれ


こんなやっぱり何の実にもならない会話はこんな展開へ。

うちの夫は自営業なのだが、休日がとても少ない。
多くて月に4回くらい。
だいたい月に2回休んだらいい方で、繁忙期は売れっ子芸人のごとく休みなしで働いている。

私: もうちょっと休んだら?
夫: 仕事がないのって精神的に怖いんよね
私: わからんくもないけど、これから長く仕事するためには休むことも大事と思うよ。これ結婚してからずっと言ってるけど。
夫: 休んでる方と思うよ
私: 誰と比べて言ってんの?会社員やったら完全にアウトやけんね。それに、こんなこと言ったら申し訳ないけど、あなたが仕事ってことは休日はわたし1人で子供みらないかんくて、それって結構大変なんよね。
夫: 申し訳ないけどってどういうこと?
私: 働いて家を支えてもらってるのにこんなお願いするのが申し訳ないって意味よ
夫: ああ
私: わたしのエッセイがドカーンと売れるの待っててとかデカい口叩いてしまったけど、まだもうちょっと先の話やしねー
夫: まぁ、それは自分のペースでやっていったらいいよ
私: 今年中に1冊出そうと思ってるからね
夫: じゃあ、サイン考えないかんね!
私: もう考えてるから大丈夫
夫: いや、俺の
私: なんでよ!
夫: だって俺のことも書いてあるんやろ?「あの例の夫さんですか?」とか言われた時用に考えとかんと。ペンネームはもうあると?
私: あるよ
夫: Sachiko kobayashi的な?
(本名をひっくり返しただけ)
私: ちゃんとしたペンネーム考えてるから。本名でいく訳ないやん。だいたい、なんで、今どきコシノジュンコなんよ?センス出させてよ。
夫: ジュンコだって、センスいいと思ってそのブランド名にしてるから茶化さんどきーよ。
私: いや、例えやん。


夫は今頃、自分のサインを考えているかもしれない。
「本出したらサイン会するんだー」と言ってしまったので付いてくるかもしれない。自分もサインさせろと言ってくるかもしれない。わたしより張り切ってるかもしれない。

わたしのやりたいことを応援してくれて嬉しいけど、サイン会の日程は教えられないなと思った休日の夜。



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