2019年4月の記事一覧
今日、帰る家がない10代の少女たち。 虐待や生活困窮のなかで「助けて」と言えない声を拾いたい
渋谷の街をさまよっていた頃「どこにも居場所がない」――10代の頃、ずっとそう感じていたと話すのは、一般社団法人Colaboの代表・仁藤夢乃さん。
当時は家族の仲がわるく、学校の教員ともうまくいかず、ほぼ毎日のように渋谷の街をさまよっていた。どこにも居場所や希望が見つけられず、まわりは同じような境遇の友達ばかり。ビルの屋上に段ボールを敷いて「うちら、ホームレスじゃね?」と言いながら寝たこともあった
難民が日本の中で公正に受け入れられる社会へ。悔しさから始まる、不寛容を乗り越え希望へ変えていく力。
「こんな社会じゃ嫌……!これを変えずにしていいのか……!社会を少しでも良くしたい、悔しくて怒ってやっている部分はありますね」
認定NPO法人”難民支援協会”の代表理事である石川えりさんは語気を強めてそう話す。
優しい笑顔が魅力的な彼女が時折見せる力強い目線や表情は、難民支援の過酷さを物語っていた。
ルワンダの虐殺を知って石川さんが難民問題に興味を持ったのは高校三年生の時だったという。
「自分
その人らしさを取り戻していくために必要なのは、安心して一息つける場所。「あの人が悪い」という偏見を乗り越えて。
夜の池袋、雑踏の隅でうずくまっている男性がいる。その男性に向かって一直線に近づき、
「こんばんは、最近どうですか?」
と声をかけたのは、NPO法人TENOHASI(てのはし)事務局長の清野賢司さんだ。
清野さんが話しかけた男性に、今夜眠るための家はない。清野さんは男性の近況について話を聞き、体調を気遣い、おにぎりを渡す。会話の中で、少なくとも今日はここから動きたくないことを聞くと
「また来ます」