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4DX、劇場版機動戦士ガンダム00との対話

各地のお店が営業再開するなか、やはり映画館の上映再開は大変ありがたい。映画館で映画を観ることという当たり前が奪われ、「当たり前に思っていたものの大切さを失ってから知る」というのを実感してしまう。

さて上映再開のなかコロナの影響で多くの作品が上映延期されたため、映画館は色んな作品をリバイバル上映している。ジブリや一部のMCUのリバイバル上映もその一環だろう
そんななか今回私が選んだのはガンダム映像新体験tourの4DX劇場版 機動戦士ガンダム00 A wakening of Trailblazer」だ。奇しくも先日金曜ロードショーでレディ・プレイヤー1が放送されていただけに鼻息荒く、「俺はガンダムで行く」と化していた。池袋グランドシネマサンシャンさんでの鑑賞である。この映画館、ほんと雰囲気が良いですよね。

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この作品、劇場公開から約10年経っている(まずこの現実に座席に座る前から衝撃で吹き飛ばされる)のだが、劇場公開当時私はガンダム00を観ておらず、既に結末を知ってからDVDレンタルでの視聴が初だった。その後「ウォオオオこれ劇場で観たかった……」と何も知らずに劇場へ見に行った友人の感想をハンカチを噛みしめながら聞いていたりした。その後も何度かリバイバル上映の機会はあったもののタイミングが合わず、約10年経ってようやくのリベンジである。

もはや説明不要な作品のクオリティとか
劇場で聴く川井憲次サウンドは健康促進に効果があるとか
劇場公開から8年の時を経て生きていたことになったグラハムとかは

一旦置いておくとして4DXとの融合を果たしたこの作品との対話の感想を語りたい。

4DXとの対話

そもそも宇宙空間のシーンが多くポッドのスラスターや隕石群を潜り抜けるシーンの揺れが心地よくすらある

主題歌:閉ざされた世界のギターに合わせて揺れる座席。ダブルオーの「罠」からTHE BACK HORNへ触れていった私としては実質4DXでTHE BACK HORNを体感する二度あるか分からない貴重な経験だった。

劇中劇:ソレスタルビーイングで大げさに揺れる。初めての戦闘シーンでの揺れで終盤のすさまじさを覚悟する

沙慈の投げるパイプ椅子に揺れ、撃たれては揺れる

アレルヤ・マリーの追われるカーチェイスにぐわんぐわんされる

ELSが横切っては耳の横を風が吹き、ビームを撃ってはピシュンピシュン風が吹く

極太ビームは生温かい。ガデラーザ、ラファエルのGNキャノンで焼かれる時首元がぬらっと熱くなる。ELSに浸食される時も熱い

モビルスーツの高速移動に身体が悲鳴をあげ、飛び交うファングでケツがドラムになる。グラハムはいつもこんな気分を……?

MSが真っ二つに斬られると腰に衝撃が来る。腰痛に効きそう

感動の涙も爆風と揺れで飛ぶ

ダブルオークアンタ出撃からが本番。名BGM、FINAL MISSION ~Quantum burst~の約8分間のシートの本気の揺れを客観的に眺めたい

ティエリア「余計な情報は受け流せ!」(ガタガタガタガタガタグワングワン動くシート)

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物語中盤、トランザムバーストでELSの余計な情報を受けとめきれず意識が戻らなくなった刹那の気持ちが良く分かった。シートにもヴェーダのユニットをください。

ダブルオーの高速戦闘シーンに4DXはそれこそツインドライブの如き相乗効果を発揮し、シートは異次元の軌道を生みだす。俺はガンダムになっていた。

しかしこの作品、10年の時を経ても全く古臭くなっていない。戦闘シーンのクオリティは勿論のこと、シリーズ通してのテーマでもある相互理解の難しさや、劇中地球が危機に陥っても人類が一つになりきれず議会で口論が起きるその姿は今の世界を踏まえるとあまりにも考えさせられるものがある。シートに座っている間は考える暇を与えさせてくれなかったが。

そのクオリティの高さに加えシートに座りながらガンダムになることが出来る新体験が追加された4DX劇場版機動戦士ガンダム00、良い体験でした。刺激を求めたいあなた、ガンダムになりたいあなた、革新を得たいそこのあなたもぜひ。

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