カジノ法案を考える カジノ(ギャンブル)は他人の不幸を踏み台にしているのか?_20161211阪神ジュベナイルフィリーズ

統合型リゾート(IR)整備推進法案、つまりカジノ法案が成立の方向で進んでいる。

先日の党首討論では民進党の蓮舫代表が「カジノは賭博だ。勤労を怠り、副次的犯罪を誘発する」、「ギャンブル依存症の増加やマネーロンダリングの恐れなどがある」と訴えていた。

この民進党をはじめメディアでは反対論が多いようだ。


約6時間の審議では自民党議員や日本維新の会議員が「時間が余った」との理由から般若心経の一部を唱えたり、議案と直接関係のない話を繰り出したようだ。

私はこのやり方には賛同できない。あまりにも子供じみている。

これでは民進党の怒りに油を注いだ格好だ。


しかしこのような衆議院通過を強行した自民党のやり方はこの際置いておく。

ここでは問題の本質を検証してみたい。


『そもそもカジノは、賭博客の負け分が収益の柱となる。ギャンブルにはまった人や外国人観光客らの“散財”に期待し、他人の不幸や不運を踏み台にするような成長戦略は極めて不健全である』(by 12/2 YOMIURI ONLINE 社説)


まず、この主張の冒頭の「カジノは」は「競馬は」「競輪は」「競艇は」「パチンコは」「宝くじは」「サッカーくじは」に置き換えてみてもなんら不自然ではない。つまり、この主張をするなら既存のギャンブルである競馬、競輪、競艇、パチンコ、宝くじ、サッカーくじの存在自体を議論せねばなるまい。

競馬は農水省、競輪は経産省、競艇は国土交通省、パチンコは警察庁、宝くじは総務省、サッカーくじは文部科学省が管轄している。

上記社説が正当ならば各省庁は不健全であるということになる。

これを議論することなく、カジノだけを論ずるのは片手落ちである。


そしてなにより「他人の不幸や不運を踏み台に」しているのか?


ちなみに私は競馬とサッカーくじをたしなんでいる。

ギャンブルなので当然、勝つこともあれば負けることもある。


勝つのはもちろん幸福だが、負けても不幸だと思ったことはない。


負けてもレースを、試合を楽しんでいる。そこには不幸感はまったくない。

そこで不幸感を感じる人は次からやらないだけだ。

それでいいんじゃないのか。


宝くじを除く上記ギャンブルは勝ち負け以前に「予想する」楽しみが醍醐味なのだ。

そこがサービス業のサービスたる所以である。それを満喫する充実感があれば負けてなお楽し、の世界なのだ。

民進党やメディアはそこがわかっていない。


また、「地域の風俗環境・治安の悪化、青少年への悪影響」なども懸念材料として挙げている。

私は東京23区内のWINZ(場外馬券場)にはほぼすべて行ったことがある。

しかし治安が悪化していたり、青少年への悪影響が増しているところはほとんどないと認識している。


強いて言えばWINZ浅草は昭和の鉄火場の匂いがまだ残る。

しかしこことて、そもそも土地柄が土地柄だ。浅草は昼から、いや朝から酒を飲んでいい気分になった人間が五万といる。WINZが新設されたからそうなったのではなく、そもそもそういう土地柄なのだ。


ちなみに約10年前、WINZ浅草前で起きた事件を紹介しよう。

入り口付近で60歳位と40歳位の女性同士がなにやら言い争っていた。

たぶん双方アルコールが入っていたと思う。辺りを気にせず、怒号が飛び交っていた。

5分くらい経って言い争いが終結したかにみえた。

お互い反対方向に歩き出し、けりがついた。

しかし10歩くらい歩いたところで、60歳位の女性が突然踵を返した。

すると先ほどのもう一人の女性向かって走り出した。

そしてなんと60歳位の女性が相手の背中にとび蹴りを食らわした。

「ざまあみろ!」と捨て台詞を吐いて、勝ち誇ったようにゆっくり引き返していった。

けりがついたのではなく、けりが入ったのだ。


この光景だけでも驚いたが、この後、わたしはもっと驚かされた。

身構えることすらできずに背後を蹴られて、顔面から地面に叩きつけられた40歳位の女性は顔面血だらけでも、何事もなかったかのようにおもむろに立ち上がり、相手を追いかけることもなく、痛いそぶりを一切見せず反対方向に歩いて行った。

あたかも日常茶飯事であるかのように。


これが昭和の鉄火場だ。それも浅草ならではのこと。

しかしこの事件も10年ほど前のことなので現在はどうなっているかわからない。


話がずれたが、こんなことが今現在、各WINZ前で起きているはずもなく、未成年の出入りなどもかなり厳しく取り締まっているのを散見する。

つまり、民進党やメディアはもっと現場を見て、検証することをお勧めする。


ギャンブルは決して他人の不幸で成り立っているものではなく、環境悪化もしていないと断言する。

競馬は勝っても負けても楽しいものだ。


ギャンブルは人生そのものだ。

いや人生こそギャンブルそのものだ。


さて、阪神ジュベナイルフィリーズ。

大穴⑨ジャストザマリンを狙う。

気難しい女馬を御すことにかけては五本の指に入る、いや四本の指に入るその名も四位(しい)騎手が前半死んだふりして直線怒涛の追い込みをかける。

関西の厩舎でありながら初戦の新馬を東京競馬場に選定し、思惑通り勝ってきた。

この真意は馬体重で推測できる。500kgの2歳牝馬である。

きっとこの雄大な馬体を絞ることを計算し、わざわざ輸送のある東京競馬場を新馬に選んだのだ。

馬体重を維持しながらトレーニングしている他の牝馬たちを尻目に、ゴール前直線で一番大きな馬がとび蹴りをかます。


蓮舫氏「二位じゃだめなんですか?」

私「四位じゃなきゃだめです!」


(勝馬投票は自己責任でお願いします)

[過去の結果]

◯チャンピオンズC アスカノロマン10人気3着 ←New

◯マイルチャンピオンシップ ミッキーアイル3人気1着

◯神戸新聞杯 サトノダイヤモンド1人気1着

◯札幌記念 レインボーライン4人気3着

◯小倉記念 エキストラエンド6人気3着

◯CBC賞 ラヴァーズポイント7人気2着

◯函館スプリントS ソルヴェイグ12人気1着

◯エプソムC ルージュバック1人気1着

×ジャパンカップ×エリザベス女王杯×アルゼンチン共和国杯×天皇賞秋×菊花賞×秋華賞×毎日王冠×スプリンターズS×ローズS×京成杯オータムハンデ×新潟記念×新潟2歳S、キーンランドC×関屋記念×クイーンS×中京記念×函館記念×七夕賞×宝塚記念×安田記念

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