ヲタクの恋愛計画!? 創作大賞2024 漫画原作部門 第1話

#創作大賞2024 #漫画原作部門

あらすじ

星宮高校2年のヲタク少年・植田直也は、三次元の恋愛に興味を持たず過ごしていた。しかし、休日の電車で偶然見かけた同じクラスでトップの成績を誇る美少女・佐々木佳純に一目惚れ、幼なじみのヲタク仲間である倉田守と岡田明日香のアドバイスで『ヲタクの恋愛計画』を立てる。奇想天外なアプローチで恋愛を学ぶ、三人の仲間たちの笑いと感動の恋愛コメディが繰り広げられる。果たして、直也は勇気を振り絞り佳純に本物の気持ちを伝えることができるのか?恋と友情の絆を胸に成長した直也が巻き起こす、爽快で笑い溢れる告白劇が幕を開ける!

第1話 秘策!恋愛アプローチ!?

    春になり、星宮高校に通う高校2年生の植田直也は、三次元には全く興味がなく普段はゲームに明け暮れるヲタク。
    彼の友達であり、幼なじみのヲタク仲間である倉田守と岡田明日香の2人を放課後、家に緊急招集をかけた。

植田直也「聞いてくれ、俺恋した」

    人生で初めて恋をした少年、植田直也17歳ゲームオタク

倉田守「なんだよ、新学期早々呼び出して真剣な顔までしてまたゲームの話かよ」

    植田直也の幼なじみ倉田守17歳鉄道オタク

岡田明日香「本当にそれな。それともなにか直也もついに私の色気に気づいたか?」

    植田直也に密かに恋心を持つ岡田明日香17歳歴史女子

倉田守「ははは、明日香のどこに色気が?ロリコンにはモテるかもな絶壁」

    岡田明日香は拳が空気を裂くパンチを倉田守に繰り広げた。ポコポコポコポコ

植田直也「倉田、岡田。真剣に聞いてくれゲームじゃない。電車で一目惚れした」

倉田守「直也…お、お前ついに鉄道の世界にようこそ我が城へ」

岡田明日香「裏切り者ー!!戦じゃ、兵糧攻めにしてやる今後一切お菓子をあげないから覚悟しろ。お菓子返せ!」

植田直也「………お前たちに相談した俺がバカだった。もう帰ってくれ」

    倉田守と岡田明日香は、キョトンとした目で直也を見つめた。

岡田明日香「酷いわね、直也。私とは遊びだったの?ウルウル」

倉田守「………明日香、まあ待て面白そうだから話を聞いてあげようぜ」

植田直也「実は、先日いつものゲーム屋に行った帰りの電車で、偶然二人だけの時間になった女の子に一目惚れしちゃって…」

岡田明日香「うわー、ストーカーみたい。おまわりさん、この人です」

倉田守「そんなのよくあることだよ。聞いて損した気分だわ。解散解散。明日香帰ろうか?」

倉田守:岡田明日香「………で、ちなみにどんな人だったの?」

植田直也「それがさー、今日学校来てびっくりした。同じクラスの佐々木佳純って子知ってる?」

岡田明日香「佐々木佳純!?無理無理、私も話したことない神だよ!直也諦めた方がいいよ!」

倉田守「あのなー、直也。無知にもほどがあるぞ。佐々木佳純と言えばスタイル抜群で成績トップで学内ナンバーワンの美女だぞ」

植田直也「無理とか諦めるなとか言うなよ。俺は真剣なんだ。佐々木佳純が好きだ、付き合いたい!協力してくれ頼む」

倉田守「ハァー、わかったよ。貸しだからな。明日香はどうする?」

岡田明日香「んーヤダなーでも仕方ないなー今度お城巡りついてきてよ」

植田直也「倉田、岡田ありがとう!早速聞いて俺が考えた告白シチュエーション。明日香、そこに立ってあとで意見もくれ」

植田直也「佳純、聞いてくれ。俺は、あなたを一目見かけた時から好きになり、SNSで探し回り、気を引いてもらいたくていいね攻撃を仕掛けたり、普通ならいいねしないような投稿でも、あなたのだったからどれも魅力的に見えてきた、理想の人は一緒に笑える相手と書いてあったので必要なら、ぜひ俺との結婚を考えてみてください!」

植田直也「どうだ!?絶対結婚できるだろう完璧すぎて俺は天才かと思ったよ」

岡田明日香「あー、キモ…(ボソッ)じゃなかった。よし、行ってこい!!成功を祈ってるよ」

倉田守「コラコラ、明日香。直也のフラれた姿を見て笑いたいからって100%玉砕覚悟を勧めるじゃないよ」

岡田明日香「だって見てこの鳥肌!こいつ前からおかしい人だと思ってたけど、ここまで酷いとはなんで私は…まあ結婚のところは…ゴニョゴニョ」

倉田守「ハァー、直也。ちなみに聞くけど電車で二人だけだった時、お前はどこの席に座った?」

植田直也「それはもちろん隣!!あ、心ではね。恥ずかしくて一つだけ席を空けたけど満員になった時につめれるようにして」

倉田守「………電車内で二人しかいない中で他にも空いてる席はいっぱいあるのに隣…バカだ。でももしかしたら佐々木は直也のこと知ってる可能性もあるかも」

岡田明日香「絶対ヤダよ!知らない人がいきなり隣だよ!1秒でも早くに立ち去りたいよ。まあ、直也なら歓迎かもしれないけど」

植田直也「やっぱり嫌だったのかな?明日香の言う通り俺が座ったら佐々木のやつ恥ずかしがってすぐに立ち上がってドアの前に移動したんだよ」

倉田守「ドン引きされてるじゃん!それでよく告白する気になったな!」

岡田明日香「あはは、本当に直也おもしろいね」

植田直也「だから俺も追いかけて逆側のドアに移動して窓ガラスから見える顔とか後ろ髪が綺麗でさーなんか微妙に震えてるのも可愛くてまだ寒かったのかな?」

倉田守「いやいや、怖すぎだろ!いきなりホラー漫画みたいになってるじゃん」

岡田明日香「あの直也がリアル女の子に興味持ってくれたのはいいことだけど、恋愛はサスペンスじゃないんだからストーカーじゃなくてもっとリラックスしてアプローチしなきゃ。私で練習してみる?」

植田直也「練習と言えば最寄り駅で佐々木が降りたから俺も一緒に降りてまた追いかけてたら急いでカフェに入っていったから俺も店に入ったから初デート経験してたわ」

倉田守「快速並のスピードで追いかけてるな…恋愛とはここまで人を変えてしまうものなのか?」

倉田守「直也、恋愛シュミレーションゲームはやったことあるだろ?」

植田直也「あぁ、もちろん。他の奴らが見つけてない隠しキャラやバッドエンド、ハッピーエンドも完璧にしてる」

倉田守「じゃあ、その知識を使えよ!」

植田直也「倉田なに言ってる?佐々木と喋ってもいないし、選択肢も出ていないのに選べるわけないだろバカだな」

倉田守「でも、ゲームの知識を元にアイディアを出せるかもしれないんだよ」

植田直也「確かに、ゲームのシナリオや選択肢から何かヒントを得られるかもしれないな」

植田直也「2人ともありがとう!心強いな。あのさー、今回作戦名も考えただけど『ヲタク恋愛計画』ってのはどうだ?」

岡田明日香「それいいね!キャッチーだし、『ヲタク恋愛計画』」

倉田守「そうだな。面白そうだし、みんなで協力して直也の『ヲタク恋愛計画』を成功させようぜ、なんか燃えるぞ!」

岡田明日香「じゃあ、今日はもう帰るね。直也は佐々木さんにまだ話しかけるとか告白は我慢してね」

岡田明日香「(ヤバいヤバい明日あいつらと私も作戦会議しないと)」

倉田守「俺も、そろそろ帰るわ」

倉田守「(これはチャンス?直也が佐々木と付き合えば明日香と俺がついに。あいつと裏回ししてやろう)」

植田直也「恋愛シュミレーションゲームのおさらいでもしてやり直すかー、持つべき者はやっぱり仲間だよな。花火大会とか佐々木佳純と行きたいな」

【つづく】

ヲタクの恋愛計画!?第2話

ヲタクの恋愛計画!?第3話

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