反論できぬ者へのリンチ


皇族には人権は存在しない。

憲法は、国民の人権保障は触れていても、皇族には触れていない。

戦前はそれでも不敬罪があったから何とか守られる体制にはなっていた。

戦後はそれを馬鹿な国民が、「日本を戦争の道に誤らせた皇国主義を復活させる」と言う「誤った認識」から放置してきた。

これはいくつもの事実誤認を重ねねばできないことだが、事実の流れとしては逆で、実際の問題に目を瞑り、国民、メディアの罪をなすりつける為に皇室を生贄に捧げたに過ぎない。

また皇国主義の必要性は富国強兵を達成し、列強諸国に対抗する上で避けて通れない話だし、日本が昭和に米英及び中蘭等と戦争したのも、幕末のペリー来航、不平等条約からの宿命とすら言わざるを得ない。

そう言う歴史の大きな流れを無視して、その全体の流れをさも国内の右傾化、行き詰まりのみに求めるのは不当だ。

閑話休題、そう言う姑息な国民メディアの姑息さ故に皇室は様々に利用されてきた。時には神、時には悪魔として(本来の神道的には神とはその両面を有するものと認識されてはいるが。そして後者の場合はしっかりと祀り上げねばならないが)。

そして戦後は左右両方から攻撃をくらい、皇族の方々、特に皇后や皇太子妃として民間から入られた方々に対する人権侵害は到底許されるものではなかった。

美智子上皇后陛下は様々なバッシングを受け、ご自身の誕生日(平成5年)に倒れられ、失声症となられた。

また雅子皇后陛下は今上陛下から外交官である皇后陛下に対して皇室外交についての積極的なご提案をなされ、その意義を理解し、感銘を受けられた皇后陛下は入内される。

しかし宮内庁が皇后陛下に強く要請したのは、ひたすら外に出さずに「御世継ぎ」を埋めと言う圧力。

更には敬宮愛子内親王殿下ご誕生に際しては、お産まれになって間もなく「次は男の子をお願いします」と言われる始末。

こう言うことが続いたから皇后陛下は「適応障害」になられたのであり、また天皇陛下が「人格否定発言」をなされたのだ。

一時期は秋篠宮紀子妃殿下と比較して皇后陛下をバッシングする流れもあったが、皇太子妃と次男であられる秋篠宮殿下のお后としてではその責任は遥かに違うことも理解されない世論はあったし、そもそも今の世の中、男と女を産み分けろと言う方が非常識と言えるだろう。

いや、いつの世であれ、子供なんてのは天下の授かりものでしかなく、選ぶようなものではない。

ましてやかつてのように側室があればその心的負担も肉体的負担も軽減されていたであろうに、今はそれすらできない。

そんな状況にあるのが皇后陛下を筆頭としたお后のお立場であり、また各内親王、女王のお立場なのだ。

俺は他でも何度も繰り返し述べている通り、男女平等論は嫌いだ。

だが事出産に関しては女性が文字通り命をかけて臨まれることであり、天皇陛下と思いは変わらず、男、夫は女性をお守り、お支えする立場であることは信じて疑わない。

さてそろそろ本当の本題に戻ろう。

眞子殿下は、今小室氏と共に非常に辛いお立場に立たれている。

それは公衆の場で何をどう説明しても国民は納得しないことが分かっているからだ。

そしてそれをメディアがまた焚き付けてより皇室のお立場を不利にすることが確約されている。

そもそもますごのミスリードは酷い。

もっとも、お二人には差し当たって、秋篠宮さま、宮内庁長官、そして天皇陛下が「国民への説明」を求められている。説明を省略して入籍とはさすがに行かないだろう。

とこの記事は言うが、天皇陛下も秋篠宮殿下もそんなことは一言も述べていない。

天皇陛下が述べられたのは、

「眞子内親王の結婚については、国民の間でさまざまな意見があることは私も承知しております。このことについては、眞子内親王がご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」

家庭内の話し合いと、多くの人の納得、そして「喜ぶ状況」だ。

まあ、今のゲス大衆なら、この破談を心から喜ぶのだろうが、天皇陛下がそれを「喜ばれる訳がない」。

勿論秋篠宮殿下も、眞子殿下も喜ばれる訳がない。


念の為秋篠宮殿下のお考えに関する拝察も触れておくが、

殿下御自身はご納得はいっていないだろう。

憲法を盾に認めると発言された以上、消極的に認めざるを得なかったことだと考えられる。

しかし同時に、突き放しただけではなく、皇族にも憲法的配慮を求めたり、皇族としての立場から個人の意見を述べるのではなく、公的な立場として最大限度の言及をされたと見ることも可能ではあるだろう。

いずれにせよメディアが言うような破談に向けた最後通牒ではない。

それをそのように捉えているゲス週刊誌とゲス大衆がゲス過ぎるだけの話だ。

しかし、この国は本当に腐っている。

良識は最早希少なものとなったようだ。

今のこの国は、

・右派は皇室より自分が歴史と文化への理解ある日本人だとつけ上がり


・左派は皇統断絶の為ならこの目の前の人権侵害にも目を瞑り


・皇族の人権を徹底的に軽視し、今後皇族になりたいと希望する者の登場を阻み


・皇統断絶を達成し


・国家で最も崇高な一族に対してすら最低限の人権意識も持たなくなる


素晴らしい国へとなった。

果たしてこんな国が世界でどんな名誉ある地位を得ることがてきるだろうか。


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