見出し画像

長野オリンピックを実施、喜んだことを謝罪せよ

我が国は1998年2月に、長野県において冬季オリンピックを開催した。

その時の惨状は上記引用元において、国立感染症研究所が詳しく纏めている。

感染症サーベイランス情報による最近11シーズンのインフルエンザ様疾患患者週別発生状況を図1aに示した。

画像1

1998年第3週から急激に増加、第5週は29都道府県で定点あたり患者数は50人を超え、全国の定点医療機関から合計136,929人の患者数が報告され、1987年に本疾患のサーベイランスを開始して以来最高の報告数となった

発症して辛い人々が自らの意思で患者として、凡そ2,500の定点医療機関"だけで"一週間に136,929人も診察を受けているのだ。他の医療機関も含めるなら更に多くの患者を出していたことになる。

更に子供の被害はもっと凄い。

今のコロナ禍では、この程度だ。

画像2

これに比べて長野オリンピック時はどうだ?

画像3

コロナ禍では10代と言う大きな括りで5万人、一方長野オリンピック時は5歳児だけで凡そ5万人だ。

少子化の影響があるとしても、文字通り桁違いの感染者数と言えよう。

果たして、「感染力が強い」のはどちらだろうか。

それからもっと特筆すべきは死者数だろう。

コロナ禍では未だに未成年の死者はいないが、この年のインフルはどうか。

画像4

未成年に多数の脳症が発生している。

そしてこの脳症については、

1997/98シーズン中にインフルエンザウイルスが分離同定あるいはRT-PCRによりウイルスゲノムが検出されたと報告された急性脳炎・脳症患者数は74例(ライ症候群1例を含む)であり、1996/97シーズンの19例を上回る過去最高の報告数であった(図1c)。74例中髄液から分離されたものは13例、RT-PCRのみ陽性1例、肺・気管支から分離されたものが1例で、残りの59例は鼻咽喉からの分離であった(各地方衛生研究所からの報告は本月報Vol.19、No.4&6&7を参照)。年齢は1~3歳が43例(58%)で5歳以上は少ない(図3c)。また報告された時点で死亡が明らかであったものは、74例中11例であった。ちなみに本年開催された厚生省「インフルエンザと脳炎・脳症に関する研究班」では、1997/98シーズンにおけるわが国のインフルエンザ脳炎・脳症による死亡者は100~200人程度であったと推計している。

つまり、少なくとも11人も子供が亡くなっているの(明らかなものだけで)だ。

コロナどころではない。明らかに緊急事態だ。休校どころの騒ぎではないだろう。

この時、子供にマスクを着けなかった大人共は最早人殺しと呼ばれるべきだろう。

そしてこの年はインフル直接死だけで528人とのことだ(読みにくいが左の列は患者数、そして恐らくだが検査分離できたものの数)。

画像5

ちなみに超過死亡から考えられる間接死は13,000程度らしい。

画像7

次に幼保小中のみのインフル様疾患患者数(これは症状から診断したのだろう)

画像6

結局、この年は今の全世代のコロナ陽性者、しかも昨年からの合計であり、かつ無症状まで含めた数の75万人の倍だ。

今のコロナ禍において我々がこれ程までに自粛に自粛を重ねていると言うのに、当時子供が多数亡くなっても一顧だにせず、呑気にオリンピックなんぞにうつつを抜かしていた奴等のなんと多いことか!!!

そんな薄情な人殺しとしか言えない奴等が、経済や感動だのと言う利己的な快楽ばかりを求め、平然と生きていたと思うと憎しみが止まらない。

あの当時、少しでも感動だのと言って、多くの子供を含むインフル患者が亡くなっていた中で五輪を楽しんだ奴等は今すぐ死者等に詫びてくれ。償ってくれ。

それが出来た奴等から2021東京オリンピック開催の意義を問うてくれ。

1998長野を楽しんだ奴等に今大会の意義を問う資格はない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?