天皇の政治利用を厳に謹む
宮内庁長官より陛下のお言葉として以下の発言が為された。
「天皇陛下は現下の新型コロナウイルス感染症の感染状況を大変ご心配されておられます」「国民の間に不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大に繋がらないか、ご懸念されている、心配であると拝察いたします」
「私としましては、陛下が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックで感染が拡大するような事態にならないように、組織委員会をはじめ、関係機関が連携して、感染防止に万全を期していただきたい」
つまり、万全にやろう、であり、中止にせよ、でも気にせず開催しろ、でもない。
所謂政治的な発言ではない。今回の長官によるご発言はそのような意図を持ち得ない。
あるのは、冷静なこれまでの実績を踏まえて皆が最善を尽くすこと以外にない。
万一中止にするのなら、それこそ陛下の名前で中止すると言うことだ。
安直に怖いからやめる、みたいな無責任は厳に謹まねばならない。
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