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インフルエンザは辛い

インフルエンザ経験者ならある程度実感として理解して頂けるだろう。

俺も10年近く前の20代の頃、当時は熱も低くて症状も軽いと言われていたB型インフルエンザと診断されたが、俺にはそんなことは全くなかった。

当時一人暮らしだった俺は、咳が止まらず睡眠すらまともにとれなかった。

横になれば咳がひたすら出てくる為、ほぼ座った状態でしか寝れない日が数日続いた。

また咳のし過ぎで嘔吐もした。

食欲もわかず、食事もまともに取れなかった。

当然体の節々が痛く、全身筋肉痛状態だったから即座にかかりつけの呼吸器科に行き、診察して貰ったのだが、

あれは今なら中等症くらいには分類されるかな?

あの当時、いったい誰が今みたいに、

「クラスター調査だ!」だの、

「感染経路が分からない!飲食店で広まっている!営業停止だ!」だの、

「飲み会している奴等が広めている!飲み会はするな!」だの、

「マスクしていないと他人を殺すかもしれないぞ!」だの、

言ってた?

あの当時の、そして本来であれば今も、

常識としては、

インフルエンザ(コロナ)の症状が出たら、人との接触を避け、発症後5日、解熱後2日間は出勤、登校はしない

発生の疑いがあり、咳が止まらない場合はマスクを着用する

うがい手洗い換気を「推奨」

が最適解と言えるだろう。

発症してもいない人間を隔離するのは、犯罪予備軍として逮捕するのと何も変わらない。

発症した程度で隔離を強制するのも同じだ。自宅療養、それだけでいい。

だが現実は、数年前に共謀罪議論や、その昔の人権擁護法案議論の時に懸念されていたような、

全く不当な人権侵害が今何の法的根拠も伴わず繰り広げられているのだ。

いや、違憲立法の改正新インフル特措法はあるだろう。

しかしそれこそザル法で結局何をでき、すべきなのかが分かりにくい中、政府や自治体が拡大解釈を繰り返して積極的に私権制限を繰り返しているのだ。

人権擁護法案、テロ特措法案に反対してた奴等が実は今あの頃懸念していたことをまんま、それも積極的的に支持しながらやっているのだ。

それこそ「社会的安全保障の名目」で。

少し話が逸れた。しかしそれくらい恐ろしいことを今やっていると言う自覚がないのが恐ろしい。

話をまた俺の卑近な話に戻す。

これまた数年前インフルエンザに俺は罹った。

外で飲み歩くのも人と触れ合うのも好きな俺だからよくなるのか、はたまた俺の遺伝子がインフルエンザを好んで取り入れるのかは知らん。しかしまた罹った。

その時は実家に戻って暮らしていて、両親は

「自分等は移らんから大丈夫」と、

何の科学的根拠もなく平然としていた。

コロナ以前なら、どこもそんなものだろう。

そして実際感染することもなかった。祖母もいたからなるべく接触しないように、との配慮はした。

そもそもきつくてうろつく気も無かったが。

そんな両親も祖母も、今では立派なコロナ脳だ。

たまに苦言を呈することはあるが、基本的にコロナ脳を野放しにしている。

「うちの地域でまた感染者が出た、恐ろしい」

心の声(インフルならもっとおったやろ)

(たった数人、数十人の風邪ひきで何を言う)

「感染が怖いからレストラン等の地域では食事しない」

(そんなピンポイントに、しかも普通に食事した程度じゃ移らんがな)

(俺がインフルなった時に何と言うとったんかい)

「感染者の多い地域に行ったなら家にはくるな」

(毎日俺はそのエリアでノーマスクで出勤、仕事してんだけどね〜)

まあ、幸い引きこもりはしないようでたまには外出しているようだが。

彼等は皆テレビが大好きだ。

俺が実家に帰っても必ずテレビがついている。

田舎なのに、東京でも大阪でもないのに、

実際に地域で○人、○○人感染(実際は検査陽性)、と言われてもその相場は分からないのに(逆説として、だから、だが)、多い、増えた、恐ろしい、となる。

ちなみにこの地域では未だに誰もコロナでは死んでいない。


実態より、遠くの情報が、人々の脳内を支配しているのだ。

そしてそんな不安の為に、年間の地域の様々なイベントを中止し、それにより生計を立てる人々の生活を奪ってきたのだ。

誰も死んでいないのに。 


健康体の俺が若い頃に経験したあのインフルはかなりきつかった。

しかし誰も俺が話したあの若い頃のインフルを怖いとは言わない。

こんなに被害が出ていても

↓※注意 PDFをダウンロードします。

ファイルは国立感染症研究所感染症疫学センターの平成30年度の資料

誰もインフルで店を閉めろとも、感染者を社会的に隔離しろだの、追跡しろだのと言わなかった。


それでも社会は回っていたし、少なくとも今より経済的にも精神的にも文化的にも、言ってしまえば全てが豊かだった。


インフルは罹っても数日間、それも個人の苦痛があるだけだったし、ぶっちゃけ、元も子もないことを言えばコロナで死んでる奴等は皆インフルでも死んでただろ。

コロナ「だから」死んだのではない。

「死ぬ原因の一つが今たまたまコロナだった」だけだ。

そう言うと、「コロナで死んだ人達に何てことを言うんだ!」と言われる。

そいつ等に言い返したい。

「じゃあそれ以外の昨年亡くなった138万人にお前は何と言うんだ!」


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