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教えて梅田先生!決算書の見方に役立つノート③【収益性分析(総資本経常利益率)】ってなに?

こんばんは!

梅田公認会計士・税理士事務所スタッフの松本です。

ここでは会計や経営に役立つ情報を梅田先生の解説のもと学んでいきます。

前回の記事で、売上高経常利益率 について 学びました。

全然知識のない私、やはり分からない言葉を知るところから始めました。

経常利益…会社の事業全体の利益のこと

今回はどういった内容なのでしょうか?

先生、よろしくお願いします★

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収益性分析の説明をします。

収益性分析とは企業のもうける力を見ることをいいます。 そのもうける力を見る指標として総資本経常利益率があります。

◆計算式

総資本経常利益率は以下の計算式で表されます。

総資本経常利益率 = 経常利益 ÷ 総資本

◆算式の説明

経常利益の総資本に対する割合を示す指標になります。
総資本経常利益率は、売上高を間に挟むことで、総資本回転率と売上高経常利益率に分解することができます。


総資本経常利益率 = (売上高÷総資本)×(経常利益÷売上高)

総資本経常利益率 = 総資本回転率 × 売上高経常利益率

◆どうだと良いか

投資したお金のどれくらいの割合が利益として戻ってくるのかを測ることができます。
この比率が高ければ高いほど、もうける力が高いと判断できます。
この比率が高い理由や低い理由は、その原因を探るため、総資本回転率や売上高経常利益率を調べることになります。総資本経常利益率を総資本回転率と売上高経常利益率を分解して分析することで、もうける力の要因が小さな元手で大きな売上があるのか(効率的な資本の運用:総資本回転率が高い)、利益率の高いビジネスを行っているのか(効率的な事業活動:売上高経常利益率が高い)が分かります。

◆収益性を高めるための方策

総資本経常利益率は、総資本回転率と売上高経常利益率を高めることで結果として高まります。
総資本回転率を高めるためには、売上高を伸ばすか総資本を圧縮する必要があります。総資本を圧縮するためには、遊休資産の整理や不良在庫の処分などを行い身軽になることが大切です。
売上高経常利益率を高めるためには、採算を向上させる必要があります。限界利益率(売上高から変動費を除いたもの)の向上、固定費の削減により、売上を上げることで効率よく利益が残る体質を作っていくことが必要です。

◆過年度・同業者比較をしてみましょう

FX2の最新業績タブで当期の実績や予算と並んで比較表示されます。経営分析値については同業他社(BAST数値)との比較ができます。

note3.収益性分析(総資本経常利益率)

※画面:FX2「最新業績」タブ→「1.全社業績の問い合わせ」→「貸借対照表」→「経営分析値」タブ
※BAST速報値
https://www.tkc.jp/tkcnf/bast/sample/
BASTとは中小企業24万社超の決算書(貸借対照表・損益計算書)を基礎データに集計された経営指標です

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いかかでしたか?
 総資本経常利益率 と 売上高経常利益率 

かなり言葉が似てるー!!! 

収益性をあげるためのイメージを私なりに考えました。

たとえばあなたがマラソン選手だったとします。

より長く走るためには体力をつける(温存する)こと、装備を軽くすることが大切です。

画像3

(絵心なくてごめんなさい。。苦笑)

なくてもいいものに、体力を奪われることがないように

見切りをつけて、効率よく動けるようになりたいですね。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!

最後まで読んで頂きありがとうございます。

このnoteが決算書の読める経理担当者や経営者が増えることの一助になれば幸いです。

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