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教えて梅田先生!決算書の見方に役立つノート④【1人当たり限界利益】ってなに?

こんばんは!

梅田公認会計士・税理士事務所スタッフの松本です。

風邪でダウンしておりました"(-""-)" 

季節の変わり目、皆様もご自愛くださいませ。

ここでは会計や経営に役立つ情報を梅田先生の解説のもと学んでいきます。

前回の記事で、収益性分析(総資本経常利益率)  について 学びました。

今回はどういった内容なのでしょうか?

先生、よろしくお願いします★

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松本さん、今回は生産性分析についてお話していこうと思います。

今後、少子化の影響で人口がこれからますます減っていきます。ひとが減るということは、各企業はひとの奪い合いになります。小さな資本の中小企業は多くのひとを雇うことはできません。

少ない人数でも儲けをだせる組織になる必要があります。

少ない人数でも稼げる組織になっているかどうかを見る指標として一人当たり限界利益があります。

◆計算式

1人当たり限界利益は以下の計算式で表されます。

1人当たり限界利益 = 限界利益 ÷ 平均従事員数

◆算式の説明

1人がいくら限界利益(売上から変動費を除いた金額)を稼ぎ出しているかの指標となります。

◆どうだと良いか

1人当たり限界利益が過去の推移から比較して高くなっていると生産性が高まっているということになります。

さらに、同業他社との比較や、高い理由・低い理由を調べることで、自社の生産性の良し悪しを見ることができます。

◆過年度・同業者比較をしてみましょう

FX2の最新業績タブで当期の実績や予算と並んで比較表示されます。

note4. 1人当たり限界利益

公表のBAST速報値(https://www.tkc.jp/tkcnf/bast/sample/)を使えば同業他社比較でき、BASTのさらに詳しい情報についても弊事務所で情報提供することができます。

※画面:FX2「最新業績」タブ→「1.全社業績の問い合わせ」→「F5 生産性分析」→「一人当たり」

※BAST速報値

BASTとは中小企業24万社超の決算書(貸借対照表・損益計算書)を基礎データに集計された経営指標です

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いかがでしたか?

ここで変動費について確認!

変動費…製造数や販売数に応じて変わる費用のこと

たとえば学園祭で模擬店を出店したとします。

売上が上がれば上がるほど材料費がかかります。そのことですね。

でも、機材のレンタル料などは売上が上がっても変わることはありません。

売上に比例してかかってくる費用が変動費
売上に関係なく、一定の費用がかかるのが固定費

まず会社としての一か月の限界利益を出すことから始めましょう。

1か月の売上高ー変動費=(会社としての)限界利益

ここから限界利益を従業員数で割ります。

限界利益÷従業員数=一人当たり限界利益

普段からより少ない人数でより大きな売上を上げるためにはどうしたら良いか考え、業務を効率化して1人当たりの儲けを高めていきたいですね。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

このnoteが決算書の読める経理担当者や経営者が増えることの一助になれば幸いです。その他、会社の決算、確定申告などの税金に関する相談や、創業融資などの資金調達に関する相談は越前市の梅田公認会計士・税理士事務所へご相談ください。

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