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教えて梅田先生!⑩稼ぎの目安【経常収支比率】ってなに?

こんばんは!

梅田公認会計士・税理士事務所スタッフの松本です。

さて、ここでは会計や経営に役立つ情報を梅田先生の解説のもと学んでいきます。

前回の記事で、預金対借入金比率について学びました。

今回はどういった内容なのでしょうか?

先生、よろしくお願いします★

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松本さん、今回は経常収支比率についてお話していこうと思います。

◆計算式

経常収支比率は以下の計算式で表されます。

経常収支比率 = 経常収入 ÷ 経常支出

※経常収入とは、売上代金や営業外収入などの経常的な入金のこと
※経常支出とは、仕入代金、人件費や経費などの経常的な支払いのこと

◆算式の説明


通常、入ってくるお金を経常収入、逆に通常、出ていくお金を経常支出に分類して、経常収入を経常支出で割ります。

◆どうだと良いか


通常入ってくるお金が通常出ていくお金を上回っていないと事業は継続できません。ですので、経常収支比率は100%を超えている必要があります。逆に経常収入が経常支出を下回っており、経常収支比率が100%を下回っている場合、その不足分は借入金で賄っていることでしょう。経常収支比率の分析を行い、その原因を探ることが資金繰り改善に効果的です。

◆過年度・同業者比較をしてみましょう


FX2の最新業績タブで資金繰り実績表を見ることができます。経常収支比率が100%を超えているかどうか確かめてみましょう。[F5 詳細表示]で経常収入、経常支出の発生要因を見ることができます。またTKC経営指標(BAST)を見ることで、同業他社の経常収支比率を確認することができます。ぜひ、活用ください。

FX2:「最新業績」タブ→「13.資金繰り実績表」

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令和元年版「TKC経営指標(BAST)」(発行:TKC全国会)は、全国の243,495社の法人企業の平成30年1月期から12月期決算に基づく経営分析値を収録しています。
この「TKC経営指標(BAST)」は、TKC全国会に加盟する職業会計人(税理士・公認会計士)が、その関与先である中小企業に対し、毎月企業に出向いて行う「巡回監査」と「月次決算」により、その正確性と適法性を検証した会計帳簿を基礎とし、その会計帳簿から作成された「決算書」(貸借対照表・損益計算書)を基礎データとしています。なお、これらの決算書は、そのまま法人税申告に用いられています。
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◆スタッフの解釈

突然ですが…収入と支出には3つの種類に分けられるそうです!

★収入
①営業をして普通に入ってくる、儲けたお金(経常収入)
②土地や株などの資産とか売ったお金
③借りられたお金(借入金)
★支出
①人件費など普通に出ていくお金(経常支出)
②土地や株などの資産を買ったときのお金
③借入金など返済するお金

はい(^^)/ 先生!今回は「①」の定期的に入ってくるお金と定期的に出ていくお金のどちらが大きいのか分析するという話ですよね?

この比率が100%を超えている場合、通常の営業活動で入ってくるお金で回せている状態。100%を下回っている場合、出ていくお金のほうが入ってくるお金よりも多く、通常の儲けたお金だけでは回せていない状態。

つまり「自力で稼いだお金で回せてるかどうか」が判断できる指標ということで間違いないでしょうか?

100%を下回っている場合、土地や株などの資産を売って臨時に収入を得ていたり、借入金を借りて足りない資金のバランスを取っていませんか?
経常収支比率が100%を下回る状況がどれくらい続くのか考えて資金繰りの対策を練っていきしょう!

◆まとめ

いかがでしたか?
経常収支比率を知ることで自力の稼ぎだけで資金を回せているか分かるということをお伝えしました。比率が低い場合借入金を借りて投資するなどして不安定な状況を乗り越えていきたいですね。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
このnoteが決算書の読める経理担当者や経営者が増えることの一助になれば幸いです。その他、会社の決算、確定申告などの税金に関する相談や、創業融資などの資金調達に関する相談は越前市の梅田公認会計士・税理士事務所へご相談ください。

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