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教えて梅田先生!⑬固定資産と関わる【固定比率】ってなに?
こんばんは!
梅田公認会計士・税理士事務所スタッフの松本です。
さて、ここでは会計や経営に役立つ情報を梅田先生の解説のもと学んでいきます。
前回の記事で、借入金月商倍率 について学びました。
今回はどういった内容なのでしょうか?
先生、よろしくお願いします★
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松本さん、今回は固定比率についてお話していこうと思います。
投資が過大かどうか判断する指標として固定比率があります。
◆計算式
固定比率は以下の計算式で表されます。
固定比率 = 固定資産 ÷ 自己資本
◆算式の説明
固定資産の自己資本に占める割合を計算します。固定資産の購入資金のうち、自己資本で賄っているのはどれだけか確認することができます。
◆どうだと良いか
固定資産への投資は回収までが長期にわたるため、固定資産の購入資金は返済不要の自己資本で賄うことが理想です。固定資産への投資が自己資本で賄われている場合、固定比率は100%以下となります。
自己資本を超えて固定資産への投資が行われた場合、金融機関からの借入の負担が重く、経営状況が悪くなれば債務の返済負担が大きくなる可能性があります。
◆過年度・同業者比較をしてみましょう
FX2の最新業績タブで当期の実績や予算と並んで比較表示されます。自社の固定比率を確認してみましょう。さらに、同業他社(BAST数値)と比較してどうなのかを把握しておきましょう。ちなみに、下記BAST数値の通り、売上規模1億円以上~2.5億円未満の全企業の平均は169.8%、黒字企業の中位は116.1%となっています。目安にしてみてください。
※画面: TKC 経営指標(BAST)
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令和元年版「TKC経営指標(BAST)」(発行:TKC全国会)は、全国の243,495社の法人企業の平成30年1月期から12月期決算に基づく経営分析値を収録しています。
この「TKC経営指標(BAST)」は、TKC全国会に加盟する職業会計人(税理士・公認会計士)が、その関与先である中小企業に対し、毎月企業に出向いて行う「巡回監査」と「月次決算」により、その正確性と適法性を検証した会計帳簿を基礎とし、その会計帳簿から作成された「決算書」(貸借対照表・損益計算書)を基礎データとしています。なお、これらの決算書は、そのまま法人税申告に用いられています。
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◆スタッフの解釈
はいっ!計算式に出てくる言葉の意味を確認させてください!
固定資産とは…土地や建物など会社が保有していて、お金に換えるのに時間がかかる資産のこと
自己資本とは…自分たちで出資したり、事業経営を通じて獲得した資金のこと。人に返す必要のないお金のこと
自己資本は【⑪自己資本比率】でも出てきましたね!
今回は資産の中の「固定資産」を主役に計算します。
左側の資産の部が「どう使った?」のか表していて
右側の負債と純資産の部が「どうやって集めた?」のかを表しているんでしたね。
この比率を見て固定資産を購入するために使われた自己資本はどれくらいなのか分かると。
固定資産の投資は回収までに時間がかかる…というのは、例えば工場を建てて、製造するための設備を整えて稼働してお金を回収するまで時間がかかるということ。いつ回収できるか分からないものを購入資金のあてにするのは厳しいから、人に返す必要のない自己資本を固定資産の購入資金に充てるのが理想ということなんですね!
固定比率が100%以下であれば、固定資産の投資を自己資本だけで出来ていてるという状態。
100%を超えている場合、固定資産への投資が自己資本を超える金額で行っているという状態。足りない・自己資本を超えた分は借入金に頼って投資しているという状況なので、もしも回収できなかった場合は返済への負担が大きくかかってくることになるので心配ですね。その場合については次の章でさらに詳しくお話が聞けるようですよ。
◆まとめ
いかがでしたか?固定比率を見ることで長期的に保有する固定資産をどのような資金で賄われているか分かるということをお伝えしました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
このnoteが決算書の読める経理担当者や経営者が増えることの一助になれば幸いです。その他、会社の決算、確定申告などの税金に関する相談や、創業融資などの資金調達に関する相談は越前市の梅田公認会計士・税理士事務所へご相談ください。
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