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教えて梅田先生!決算書の見方に役立つノート⑤人件費と関係する【労働分配率】ってなに?

こんばんは!

梅田公認会計士・税理士事務所スタッフの松本です。

さて、ここでは会計や経営に役立つ情報を梅田先生の解説のもと学んでいきます。

前回の記事で、1人あたり限界利益 について学びました。

今回はどういった内容なのでしょうか?

先生、よろしくお願いします★

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松本さん、今回は労働分配率についてお話していこうと思います。

◆計算式
労働分配率は以下の計算式で表されます。


労働分配率 = 人件費 ÷ 限界利益 

◆算式の説明
人件費が限界利益に占める割合を示します。

◆どうだと良いか
この比率が高いということは人件費が限界利益に占める割合が高いということであり、企業の生産性が悪いといえます。

逆に、この比率が低ければ生産性が高いということになります。過去情報と比較して、生産性が向上しているかどうかは労働分配率が低くなっていることを確認することが大切です。

人件費の上昇より、限界利益の上昇の方が高ければ労働分配率は低くなるためです。理想は、1人当たり人件費は高く、労働分配率が低い状態です。

◆過年度・同業者比較をしてみましょう
FX2の最新業績タブで当期の実績や予算と並んで比較表示されます。限界利益の分配率を見ることで労働分配率の状況が分かります。

公表のBAST速報値(https://www.tkc.jp/tkcnf/bast/sample/)を使えば同業他社比較でき、BASTのさらに詳しい情報についても弊事務所で情報提供することができます。

※FX2「最新業績」タブ→「1.全社業績の問い合わせ」→「F2 分配率」

※BAST速報値
https://www.tkc.jp/tkcnf/bast/sample/
BASTとは中小企業24万社超の決算書(貸借対照表・損益計算書)を基礎データに集計された経営指標です

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労働分配率が高い場合、会社の利益を人件費が圧迫しているということですよね。


画像1

(人件費の割合を人の大きさで表してみました)

まず現状を知ることと、問題点の把握をしましょう!

たとえば…

過去と比べて売上が減少している。人件費に見合った売上が出せていない。

夏と冬に決まった額の賞与を支給している。

【改善策】

固定給→基本給+能力給にする。

退職者を募る。賞与は業績に連動する額を支給する。

梅田:退職者を募るはきついですね。松本さん、どうにかなりませんか?
松本: では…パートやアルバイト労働者のシフトを調整しましょうか。
梅田:人件費を下げるのも良いですが、売上と限界利益を上げていきましょう。何事もチームワークです。難しい方に挑戦しましょう。

いかがでしたか?

人件費と関係する【労働分配率】を意識することで企業の生産性が

分かることをお伝えしました。

比率に応じて人件費の削減や、限界利益を上げるための戦略を練っていきたいですね。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

このnoteが決算書の読める経理担当者や経営者が増えることの一助になれば幸いです。

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