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abeがカレーにはまったきっかけ

abeの日常は、何ら普通の人と変わらない、カレー以外については。朝起きてカレーを食べ、昼にカレーを食べ、夜にもカレーを食べ、深夜飯にカレーを食べるという日も少なくない。多い時では週10でカレーを食べる時も。abeはいつからこんなにもカレーを食べるようになってしまったのか。
幼いころからカレーを食べ続けている、というわけではないらしい。彼曰く、大学4年の夏から急にスパイスカレーにハマったらしい。
 abeがカレーにハマったきっかけは、ある番組で特集されていたカレー屋の女性店主の生き方である。カレーによって人生が変わり、彼女の生き方とカレーの味が話題を呼び行列が絶えないお店へ。この番組をきっかけに*スパイスカレーというものを知り、カレーに少しだけ興味を持ち始め、ぼんやりと自分だけのカレーを作りたいと思い始めていた。

スパイスカレーとは、大阪発祥で普通のカレーには入っていないような食材が入っていたり、色鮮やかな盛り付けがされているとても自由な発想のカレーのことだ。しかし、スパイスカレーの明確な定義は定まっていない。

カレーに少し興味を持ち始めてから3か月後、abeは屋久島で固形ルーやカレー粉を使わないスパイスカレーを人生で初めてらまみ食べたのだ。

そのカレーは、スパイス好きの友人が簡単に美味しくカレーを作れるように調合されたカレー粉を使ったものであった。特別においしかったというわけではなかった。だが、すごい優しく心がポカポカする、心と体が喜んでいることがわかった。そんな味だった。

この体験が、カレーへの興味をますます掻き立てた。それからの生活は、学食やお店のカレーに通い詰めだった。。この時はまだabeはスパイスカレーというものは知らず、学食のカレーも、インドカレーも、家で作るカレーも全部一緒だと思っていた。
 大学4年生の夏、就活が苦しくて苦しくしょうがなかったabe。母に相談すると常にカレー屋になれ!という訳のわからないアドバイスをされ、あるお店に修行に行ってこいという始末。カレー屋になりたいわけではないけど、そんなに有名なお店なら行ってみようかと思い訪れた

旧ヤム邸シモキタ荘

https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13211142/

人生で初めて飲食店で食べるスパイスカレー。

おいしすぎて、スプーンが止まらなかった。普通のカレーではありえない食材を使った月替わり3種のキーマカレー。

それぞれのカレーが食べたこともないような味で、視覚、味覚、嗅覚を刺激した。1つずつ味わい、次にそれを混ぜて食べ、最後にはオリジナルのスープカレーをも混ぜて食べる。これでもうまいのか!というこの時の感動をabeは今でも覚えている。スパイスカレーとは想像もつかない食材が入り混じった料理ということを知り、それぞれの食材をつなぐスパイスの香り、そしてなんでも包み込んでしまうカレーの懐の広さに気付かされた。。この後このお店には1か月に4回以上通っていたそうだ。
 abeはこれをきっかけに完全にカレーの虜になってしまった。

自分もこんな風に視覚、味覚、嗅覚、五感で感じられる楽しいカレーを作りたいと思うようになっていた。スパイスカレーは、スパイスの香りが綿密に操られたアートだ。きっと彼は自己表現ができるツールとしてカレーに惹かれていたのではないだろうか。
それからは、スパイスカレーの研究に浸り、よりおいしいカレーを求め日々カレーを食べるようになっていた。そしていつの間にか週10でカレーを食べるに至ったのだ。

追いかけても追いかけても見えないカレーの真理。今まで出会ってきたカレー、そしてこれから出会う新しいカレーが彼の自炊にどのような影響を与え、彼の人生にどのような変化をもたらすか。abeの冒険は続く。

 


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