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諏訪の小袋石にて。①

長野県のパワースポットの一つに諏訪大社があります。
諏訪大社は信濃國一宮で、全国におよそ10,000社あるといわれる諏訪神社の総本社です。諏訪湖の周辺に、諏訪大社上社前宮、諏訪大社上社本宮、諏訪大社下社春宮、そして諏訪大社下社秋宮の四宮があります。
諏訪大社のWEBサイトによると、年間に200を超える神事が齋行されており、日本国内でも最古の神社の一つであると記載されています。

諏訪大社の御祭神は、軍神の建御名方神(たけみなかたのかみ)です(四宮によって少しずつ御祭神が異なります。)が、一方で長野県諏訪地域は中部地方を中心に広がるミシャグジ信仰の震源とも言われています。

このミシャグジ信仰は、龍蛇信仰とも言われることがあります。この諏訪地域周辺を調べると、縄文遺跡も存在しています。特に大きいものは、青森県の三内丸山遺跡が発見されるまでは国内で最大の縄文遺跡であった原村にある阿久遺跡(あきゅういせき)です。


少し話がそれましたが、今回の目的地はこの諏訪大社の四宮ではなく、守屋山の中腹、諏訪大社上社と本宮の間にある「小袋石(おふくろいし)」と呼ばれる巨石です。「諏訪七石」の一つでもあるのですが、これまで諏訪大社に何度か訪れてはいたものの、「小袋石」の存在は知りませんでした。それが、急遽今回の長野訪問の目的地として追加されました。

諏訪大社上社前宮にてお参りを済ませた後に、「小袋石」へ向かいます。



山へ入っていく入口には立札があり、以下の記載があります。

『小袋石と磯並社
 諏訪七石のひとつで磐座信仰遺跡である。別名「舟つなぎ石」ともいう。高さ六間五寸、横四間二尺と古図にある。小山のような石である。
 小松数本が岩の割れ目に自生し、頂上に舟をつなぎ易い形がみられる。太古、諏訪湖の水がここまでついていて、船をつないだと言い伝えられている。
 小袋石の下方に石の祠があり、「磯並社」である。大祝職位のときの「上十三所御社参」の重要祭場のひとつ。近くに瀬明神、穂股明神、玉尾明神もあったという。
 古図によれば神事屋、舞台、五間廊・帝屋などがあって、旧暦三月午日の祭りには草花でかつらをつくり額にかける風習があった。』

小袋石への山の入口

(②に続きます。)



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