yumaharada

UMA/design farm代表。たんぽぽの家の播磨靖夫理事長から「領域を横断してプ…

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UMA/design farm代表。たんぽぽの家の播磨靖夫理事長から「領域を横断してプロジェクトを横串にし、ガラガラぽんするデザイナー」と言われたことがきっかけでその意識を持ち活動を続けています。フィールドワークを大切にし日本中を移動する。愛犬の名前はわかめ。

最近の記事

その瓶をあける日まで

梅雨がきた。先日、天神橋を渡っていると、前方から傘をさしながら、大きな瓶を抱えている人が近づいてきた。僕は心の中で暑い暑いと呟きながら(声を出していたかもしれない…)ジメジメと汗をかいて、あぁ梅雨は苦手だなぁと、モノクロの街をとぼとぼと歩いていた。でも、すれ違う瞬間、ハッとした。その瓶の中には、少し色づいた梅と砂糖が重なり合い、じっと次の季節を待ちながら、こちらを見ているような気がした。まだ、瓶の中では、梅と砂糖が出会ったばかり。はじめましてと言わんばかりの、なんにも起きてな

    • 流れをデザインする

      僕ら、UMA/design farmは大阪を拠点に活動をしている。北浜と天満橋の間で、大川がゆっくりと流れるところにスタジオを構えている。窓からは中之島の先っちょが見えて、天神祭の日は賑やかな川を見ることができる(でも花火はみえません)。多くのプロジェクトを協働している編集スタジオMUESUMとシェアをしていて、みんなが集まる日はワイワイと賑やかだ。壁にはサインの実寸を貼って検証していたり、本の全ページが貼られて編集会議をしたり、誕生日ケーキを食べたり。コロナ禍は寂しい感じだ

      • はじめの一歩

        UMA/design farmを立ち上げて、17年になる。 信頼し合えるメンバーも増えて、協働するチームや仲間がたくさんいる。日々、助け合い、何かをつくり出せることに喜びやありがたさを感じている。その裏側で自分たちの関わるプロジェクトが一言で語れず、ホームページもうまく更新できないことに実は悶々としていたりもする。 その悶々としたものを抱えながら、忘れっぽく、あっけらかんともしているので、今日はもう寝よう。明日、やろう。そんな自分も悪くないと思ってきた。いや、悪くないはず。で

      その瓶をあける日まで