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読書感想文

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手に取った本の感想をガリガリ記録していく。
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連合赤軍系の映画とか書籍の感想

最近のマイブームともいえる、連合赤軍「よど号事件」が気になって調べているうちに、 母体の赤軍や連合赤軍のことも気になってきた。 ちなみに「よど号事件」に関心を持った理由は、ちきりんさんのVoicyがきっかけ。 とにかく赤軍関係の記事や映画やYouTubeを見て、 知れば知るほど、好奇心がかきたてられる。 また生前の、当時高校生くらいだった父親が「あさま山荘事件」のテレビ中継を興奮して見ていた、という話をしていたことを覚えている。 酔うと必ず「あさま山荘事件は、テレビでず

読書感想文『宿命 「よど号」亡命者たちの秘密工作』

この本を読んだ理由 Voicyでフォローしている、ちきりんさんの紹介があって「よど号」のことを知った。 「知った」といっても、「よど号」という名前くらいは昔から知っていた。 けど、どんな事件か詳しく知らないし、どっちかといえば興味もなかったが、 ちきりんさんの話を聞いて、無性に気になって図書館で本を借りてきたわけだ。 自分メモ ✅知ったこと、思ったこと  * よど号事件が日本初のハイジャック事件なんだね。  * 機内に、いとも簡単に日本刀や爆弾を持ち込んでいるってどんだけ性

読書感想文『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』藤𠮷 豊、小川 真理子著

この本を読んだ理由ケツアゴ新米課長が熱くおすすめしていたので、読むことにした。 ただ、僕の場合は、課員全員に買ってあげるどころか、 自分用にすらも購入せず、 図書館で借りてきたのだが…。 自分メモ✅結局、言語化 自分も含めて言語化が下手。 特に僕は、喋って伝えるのが嫌い。 とっさのアドリブなんてできやしない。 主語述語が曖昧だったり、 アレとかソレとかの代名詞が多かったりって具合。 一方で、書くことに関しては、 説明文が長くなりすぎる傾向があって、 つくりながらも「読ま

読書感想文『かがみの孤城』辻村深月著

この本を読んだ理由2017年発売。 2018年本屋大賞受賞。 受賞作品ということもあるし、 タイトルがきれいということもあるし、 表紙のデザインも意味深で美しいこともあったり、 とにかく惹かれた。 ということで、図書館で予約をしたのだが、 予約者も多く、待てど暮らせど順番がまわってこない。 そのうち予約数が上限に達してしまい、待ってるうちに熱も冷めたので、 やむを得ず「かがみの孤城」の予約をキャンセルした経緯がある。 その後やっぱり気になるということで、再予約。 文庫分

読書感想文『令和元年のテロリズム』磯部涼著

この本を読んだ理由最近、図書館に行くと「新刊コーナー」を見るようにしており、 その中で、あえて普段なら気に留めなさそうな本を借りるようにしてみている。(とはいえ、最終的に手に取るのは、少なからず興味を持った本なのだが) 「令和元年」というワードの強さに惹かれ、ページをパラパラとめくってみると、 どれもインパクトがあった事件ばかり。 5月に令和がはじまって、立て続けに起こってたのが、 これらの事件なのかというシンプルな驚きがあったので借りてきた。 自分メモ✅令和元年だったん

読書感想文『「小さな主語」で語る香港デモ』石井大智編著-其之弐

思うところが多々あるので、続き。 自分メモ✅正義とは何か? →日本人留学生の文章で、非常に考えさせられるものがある。  留学前は、ニュースで香港の抗議活動を見て、自由を守ろうとする民衆が正義であり、それを奪おうとする政府は悪なのだと考えていた。自分も抗議活動に参加して、自由のために戦う人々を応援しようと思っていた。抗議活動の一環として街を破壊していることはよく思っていなかったが、政府が自分たちの声を聞き入れてくれないから、街を破壊して政府を困らせるしかないんだ、これは最終

読書感想文『「小さな主語」で語る香港デモ』石井大智編著-其之壱

この本を読んだ理由 図書館の「新入荷」コーナーで見かけた。 2020年12月31日発売。 分厚くて、重かったのだが、 香港の最新情報が書かれていそうなので、借りてきた。 また、「小さな主語」という切り口も魅力的だった。 一般的には、民主派、親中派とザクっと二分割して語られる香港問題だが、 そんな簡単に人間を二分割できるものではない。 個別の、それぞれの意見を取り上げることで、香港デモを深堀りしている。 読んでいて思い出したのは、 地下鉄サリン事件の被害者のインタビュー集

マンガ感想文「今際の路のアリス」麻生羽呂、黒田高祥

このマンガを読んだ理由Netflixにて「今際の国のアリス」が話題になっているので、前々から気になっていた ↓ マンガ情報SNSの「アル」に「今際の国のアリス」を「読みたいマンガ」として登録しておいた ↓ 漫画喫茶に行ったら、偶然「今際の〜」を発見したので、手にとって自ブースに持っていった ↓ 全部で何巻あるのかな? と「アル」でチェックしてみると、18巻と書かれていた。でも漫画喫茶には8巻までしか置いてないようだった。まあしょうがないかと読みはじめた ↓ 8巻読み切ると、物

読書感想文『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』越川慎司著

この本を読んだ理由2020年発売。 まずタイトルに惹かれた。 ひらがな以外のワードがどれも魅力満載だ。 著者は、2005年に米マイクロソフト本社に入社。 その後、2017年に株式会社クロスリバーを設立した、まさにトップ5%社員が書いた一冊。 自分メモ✅内省 →「内省」って言葉に馴染みがなかったのだが、調べてみると 内省(ないせい)とは、自分の心と向き合い、自分の考えや言動について省みることです。 らしい。 特に意識したことはなかったのだが、  * noteで週1回

読書感想文『誰も知らないプロ野球「審判」というお仕事』篠宮愼一著

この本を読んだ理由2009年発売。 10年以上前の本だが、「審判」に関する本って読んだことなかったなと思い借りてきた。 審判に関して、正直たいした興味はなかったけど、 逆にあんまり興味がないからこそ、知りたいなという思いがあった。 著者は1982年から1997年まで、セ・リーグの審判員を務めた方。 また、NHK「球辞苑」にも出演し、審判からの視点で、テーマ「フルカウント」について語っている。 結果、審判に関するちょっとした裏話や手当て事情など、まったく知らないことを知れ

読書感想文『日本再興戦略』落合陽一著

この本を読んだ理由落合さんが好きで、でも本を読んだことなかったなということで、新し目の本を借りてきた。 2018年発売。 とはいえ、コロナ前の著書なので今読んでも参考にならない部分もあるかなと心配したが、まったくそういったことはなく、 「日本」が抱える本質的な問題や課題、再興可能なポイントについて言及されていたので、非常にわかりやすかった。 自分メモ✅欧米てw →冒頭で「欧米」という概念を否定してて、とてもしっくりきた。 そもそも、「欧米」というものは存在しません。欧州

読書感想文『オードリーのNFL倶楽部』

この本を読んだ理由図書館で偶然見かけた。 いつからか忘れたけど、アメフトも観るようになったのだが、 最低限のルールしか把握してない状態で、 戦略や作戦、セオリーもほとんど知らない。 「おーっ!」とテンション上がるのは、  ロングパスが通ったとき   と  インターセプトからのロングランのタッチダウン といった、超わかりやすいプレーくらい。 さすがにそれじゃちょっとさみしいなと思い、勉強しようと思った。 テレビ番組を書き起こした内容。 ちなみに2021年NFLシーズンは、

読書感想文『脇役力』田口壮著

この本を読んだ理由なんとなく図書館で見かけて借りてきた。 きっかけは何か覚えていないが、田口氏には良い印象を持っており、 MLBで2度の世界一を経験しているのも僕にとっての大きな魅力の一つ。 「脇役」というワードにも惹かれた。 2010年4月発売。 当時、田口氏は日本復帰1年目を古巣オリックスでむかえていた。 その後、2011年に自由契約となり、現役続行を目指すもオファーがなく2012年7月、ひっそりと引退。 43歳。 引退試合といったものは行われなかった。 自分メモ✅脇

読書感想文『不惑〜桑田・清原と戦った男たち』矢崎良一著

この本を読んだ理由図書館で偶然見かけた本。 何となしに借りてみた。 2008年3月発売で、1967年生まれ(68年早生まれ)の桑田・清原が40歳となる区切りのタイミングで書かれたもの。 ちなみに2007年シーズン、桑田はメジャーに渡り、19試合に登板するも8月に戦力外通告を受けた。 清原はオリックス2年目でプロ入り初の出場試合0となっている。 奇しくも、この本が発表された2008年シーズンにて、両者とも現役を引退した。 自分メモ✅「第三章 酒井光次郎」がジーンときた →