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【前編】 〈センターグリル〉 70年以上愛され続ける横浜老舗洋食屋

NEW PORTでは地元横浜で愛される有名店を取材するインタビュー企画をスタートします。

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第1回目は、NEW PORTチームが“横浜の顔”として名前を挙げた「米国風洋食レストラン センターグリル」。ケチャップ味のナポリタン発祥店としてもその名を知られ、洋食文化の要を担う老舗レストランです。

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「米国風洋食レストラン センターグリル」は桜木町駅や馬車道駅から徒歩5~8分ほど、野毛商店街の一角に位置しています。グレーの外壁に書かれた「CENTER GRILL」の文字が、横浜らしいハイカラな風情。ドアを開けると、50’sの洋楽と共に正面奥の厨房からはおいしそうな匂いが漂ってきます。

2階建ての店内には年代物のテーブルやイスが並び、振り子時計、暖炉、イタリア・ベネチアの街や昔の横浜のハーバーエリアを描いた絵、2代目が40年前に訪れたケニアのおみやげのゼブラの壁掛けなどの全てがレトロな雰囲気を醸し出しています。

そんな素敵なお店で、今回、3代目店長・石橋正樹さんにお話を伺いました。

すべての人に愛される大衆的な洋食屋でありたい

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--今回センターグリルさんを取材することになり、NEW PORTチームのメンバーから口々に好きなメニューが挙がるなど、センターグリルが地元に愛されている事を改めて感じました。本日はお店の歴史や3代目店長の思い、メニュー裏話などを聞いていきたいと思います。まずは現在に至るまでのお店の歴史を教えてください。

「センターグリルは昭和21年(1946年)に初代が生まれ育った横浜の地で創業しました。初代が祖父、2代目が父、私が現在3代目になります。創業は戦後間もない時期で、当時庶民の憧れであったアメリカの味を提供したいという思いでセンターグリルを始めたそうです。

祖父は『ホテルニューグランド』の初代料理長が経営していたホテルで働いていました。現在のメニューはその経験から生まれたもので、私たちはいまもそのレシピを大切に受け継いでいます

私は22歳でこの店に入り、25年以上になります。2代目は今でも現役で一緒にやっていますけどね(笑)。今は4人のシェフたちが厨房を担当してくれています。平日は主に近隣で働く方、週末はみなとみらい帰りの家族連れの方など、いろいろな方に来ていただいています。」


--60年以上も続いているのですね。ご自身がいざ継いでいくとなった時はどんな心持ちでしたか?

初代の味を継承してこの地で何代も続けられるようにがんばっていきたいと思っていましたね。私が入ってしばらくしてから東横線の桜木町駅が廃止され、野毛近辺の人出が減って正直苦しい時期もありました。昔は仕事帰りの方が飲みに立ち寄る街でしたが、今は野毛の街も有名になって若い人が増えにぎやかになってきたなという印象です。伝統を受け継ぎながらも2年前にはお店を増築し、今はNEW PORTでデリバリーも行うなど、若い人でも楽しみやすくなったと思います。」


--代々続く味を守りながらも、改装で席数を増やすなどの工夫をしながら切り盛りされているとのこと。横浜という土地柄、飲食店の種類や数も多いなかで、この店ならではの特徴はどんなところですか?

「この店は創業当初から『誰にでも愛される大衆的な洋食屋』をモットーにしています。かしこまりすぎず、若い人でもサラリーマンの方でもひとりでも気軽に入りやすく、いろいろな人に楽しんで味わってもらえるような洋食屋であることを心がけています。」

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インタビューは【後編】へ続きます。

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「センターグリル 」の洋食を自宅にいながら楽しめるデリバリーはNEW PORTのこちらのページから注文可能です。

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