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2020年になった今、おせち料理について考える。

あけましておめでとうございます。令和もあっという間に2年目です。

さて、今日はおせち料理の話です。

おせち料理、作るの凄く大変ですよね。今でこそ、出来合いのおせち料理はたくさんの種類が販売されており、重宝している方も多いと思います。家庭によっては脱おせち料理ということで、おせち料理の代わりにすき焼きやお寿司など、好きなものでプチ贅沢するという選択肢もできつつあるようです。

誤解がないように先に言うと、今回の記事でお伝えしたいのは2点。
①おせち料理で手抜きしても全然OKだし、1から手作りする必要なんて全くないということ。
②そうは言っても伝統的なおせち料理って知の宝庫で、価値ある技術や情報が詰まっており、まさに温故知新的面白さに溢れているよということです。

要するに、食へ興味がないならば形骸的に雰囲気だけ味わうのも楽しみ方の1つですし、先人の知恵が詰まった料理を作って食育の一環にするのも楽しみ方の1つだと思うんです。

昔は今ほど既製品のおせち料理は充実していませんでした。お正月らしい雰囲気を味わうには、多少の手をかけておせち料理の準備をする必要がありました。ところが、現代では選択も楽しみの1つになるほど既製品が充実しています。それならば作らないことに罪の意識を感じるなんて勿体ないですよ。作るのが面倒ならば開き直って、楽しく美味しそうなものを選べばいいのです。おせち料理をキチンと作らないのは悪だ!というような人は放っておきましょう。文句を言われたら、「だって興味が無いんだもの。」でいいんです。「お前が作れ!!」くらいのこと言ってやりましょう。楽して美味しいものが頂けるのですから最高じゃありませんか?

一方で、食に興味がある方には是非取り組んでもらいたい料理ばかりです。特に、小さなお子さんに食べ物への興味を持ってもらうには良い機会だと思います。甘くて柔らかな伊達巻や、ふっくらツヤツヤの黒豆など、良い勉強になりますよー。なぜ普通の卵焼きより柔らかくカステラのようになるのか、なぜ豆にシワが寄らず、鮮やかな良い色に仕上がるのか、興味を持ってもらえそうなポイントはたくさんあります。しっかり考えると、実は科学が詰まった内容ですので、大人の方向けでもあります。料理は科学です。加熱の方法、調味料を加えるタイミング全てに意味があります。そんなことを考えながらゆっくり料理してみるのも、たまには楽しいのではないでしょうか?

最後になりますが、ここ数年で食の楽しみ方も多様化しています。素材を育てる、入手する、加工する、選択する、消費する。どこに価値を見出すかは十人十色です。そしてそのどれを選んだとしても楽しめる社会になりつつあります。食の分野は職人気質が強く、比較的古めな考え方が多いですが、正に今、変わろうとしている段階です。是非みなさんも自分に合った食の楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか!

最後までご覧いただきありがとうございました。




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